こんにちは、ジャビッ党党首のかめうさぎです。
さて、2019シーズンは日本シリーズで敗れはしたものの、5年ぶりにセ・リーグを制し、久しぶりに優勝の美酒に酔いしれることができたシーズンでした。
とはいえ、77勝64敗2分で、2位のベイスターズとのゲーム差は5.5ゲーム。圧倒的な強さ優勝したわけではなく、多くの試合が苦戦の連続だったように思います。僕の個人的な感覚では、実質的なゲーム差は2ゲーム差くらいだったんじゃないかな。
一つ歯車がズレていれば、4位くらいになっていてもおかしくないようなシーズンでした。そんな苦しいシーズンの中でも、特に印象深かった勝利を10ゲームピックアップしてみました。
本当は順位付けしようと思ったのだけれど、どれも甲乙つけがたかったので、日付順で紹介していきます。
苦手のカープから開幕カードで勝ち越し!
【2019.3.31 VS広島 6-3】
ここ数年、ジャイアンツにとって鬼門と言ってもいいマツダスタジアム。2017年の7月以来、負け越し続けていたマツダスタジアムでのカープ戦で、ジャイアンツが2年ぶりに勝ち越しを決めました。しかも開幕カードで。
FAで移籍してきた丸佳浩が今シーズン初安打を打って、勝利に貢献したことも大きかったように思います。
カープは開幕カードで負け越したことも影響して、ずるずると負け越し続けていきます。もし、ジャイアンツがこの試合を落としていたら、逆になっていたかもしれません。
吉川尚輝の離脱を埋めた山本が活躍!
【2019.4.16 VS広島 8-2】
4月14日、開幕から1番打者として.390の高打率でチームを牽引してきた吉川尚輝が腰痛のため、登録抹消となりました。その日の試合は大敗。吉川尚輝の代わりにセカンドに入った吉川大幾や、先発の畠、坂本工、大江、立岡ら5人が翌日に登録抹消となりました。
その翌日の16日に山本、重信、高木京、田原の4人が登録され、即スタメンで起用された山本が活躍し、チームを勝利に導きます。
故障で離脱した吉川尚輝は結局、2019年のシーズンを棒に振り、畠、大江、立岡もその後目立った活躍はなく、吉川大幾はノーヒットでシーズンンを終え、坂本工はシーズン終了後に戦力外通告を受けました。
一方で、山本、重信はレギュラーをうかがう勢いの活躍を見せ、高木京介はキャリアハイの55試合に登板、V奪回に貢献しました。
今期の辰徳ジャイアンツを象徴する試合のひとつと言えます。
ようやく出た慎之助の400号は価値ある勝ち越し弾!
【2019.6.1 VS中日 6×-5】
通算399本塁打で今シーズンを迎えた阿部慎之助ですが、5月まで代打起用がメインで本塁打は0本。代打の切り札として存在感を発揮していましたが、勝負所での代打起用が多かったため、ホームラン狙いよりも、ヒット狙いや出塁狙いといったチームバッティングをせざるを得なかったことや、1打席勝負という難しさから、なかなか1本が出ませんでした。
この試合で、原監督は5回に早くも慎之助を代打起用し、そのまま守備に就かせました。そして2打席目に生まれた勝ち越しのホームラン!原監督の采配が打たせた400号と言えるかもしれません。
先を考えながらもスパートをかけた見事な原采配!
【2019.7.9 VS阪神 1-0】
交流戦でホークス以外の5球団に勝ち越し、11勝7敗でセ・リーグトップだったジャイアンツ。交流戦明けから怒涛の7連勝で、首位固めに入りました。
オールスター前の最後のカードは甲子園でのタイガース3連戦。初戦を勝ったジャイアンツ・原監督は2戦目の投手戦のなかで、4番岡本に送りバントのサインを出します。原監督が主力にバントのサインを出すことは、それほど珍しいことではないのですが、チーム状態はいいし、ペナントレースもまだ半ば。7月のこの時期に4番にバントさせるのは「勝てる試合を確実に勝つ」という原監督の勝負師としての信念と言っていいかもしれません。
結果、オールスター前のタイガース戦を3タテし、2位に9.5ゲーム差をつけ折り返します。オールスター明けからの不調を考えると、この貯金が大きかった。オールスター前のスパートは、「今年の巨人は強くない。チーム状態が悪くなって、下位チームの追い上げが必ずある」と、原監督は読んでいたに違いありません。
6連敗を止めた慎之助の5番起用!
【2019.8.7 VS中日 9-3】
オールスター前の快進撃時に感じていた不安が、見事に的中してしまいました。オールスター明けに4連敗、4連敗、6連敗と黒星を重ね続けるジャイアンツ。このピンチを救ってくれたのが、この日スタメンで起用された阿部慎之助でした。
タイトルは、この夏、吉本興業のコンプライアンスが問題になった時に、ダウンタウンのまっちゃんがツィートした言葉をもじったもの。ちょっと旬を過ぎていたので、あまり反響はなかったですけどね…。
打席ではもちろん、ベンチにいるだけでも存在感を発揮してくれていた阿部慎之助が、来季1軍ベンチにいないという不安。ま、来季の話は別の機会にしましょう。
今シーズンのターニングポイントはこの試合!
【2019.8.9 VSヤクルト 10×-9】
8月7日の試合で阿部慎之助をスタメン起用し、連敗を止めたジャイアンツだったけれど、翌日はエース菅野を中5日で投げさせたのに引き分け。そして迎えたスワローズとの3連戦の初戦、今村が大炎上しちゃいました。2回0/3で6失点。また連敗街道かも…。なんて弱気に思っていたら、坂本が1本、ゲレーロが2本、岡本が2本ホームラン打って、7点差を追いついてしまいました。
最後は亀井の犠牲フライでサヨナラ勝ち。こういう勝ちはチームに勢いをつけますよね。この試合で息を吹き返したジャイアンツは8月を結局15勝11敗1分で勝ち越してしまうのです。8月1日から5日まで負け続けていたのに。
この試合が今シーズン、ジャイアンツンが優勝に向けて加速したターニングポイントといっていいと思います。
ダイナマイト慎吾が記憶に残るサヨナラ弾でM点灯!
【2019.8.24 VS DeNA 8×-6】
8月9日の大逆転勝ちで勢いに乗ったジャイアンツは、そのままスワローズを3タテし、カープ、タイガース、ドラゴンズにも勝ち越して迎えたベイスターズとの3連戦。勝てばマジック点灯という初戦をジャイアンツは落としてしまいます。
そして迎えた2戦目。7回終了時点で5-2と3点リード。中川-デラロサのリレーですんなりマジック点灯かと思ったら、中川が大誤算で、まさかの4失点で試合をひっくり返されてしまいます。
後半戦は、ベイスターズに対して分が悪いだけに、このまま負けると、嫌な感じがしたのですけれど、ジャイアンツも山崎康晃から1点を奪い同点に追いつきます。
そして、11回裏に石川慎吾のサヨナラホームランが飛び出します。あの場面は、ヒットでもよかった場面だけれど、ホームランにしちゃうところが、慎吾らしいですよね。
DeNAのエースを打ち砕いてラミレス監督に優勝をあきらめさせた!
【2019.9.10 VS DeNA 4-2】
石川慎吾のサヨナラホームランで、ジャイアンツはマジック20を点灯させたものの、9月1日にマジックを消滅させ、また連敗がはじまります。9月7日にようやく連敗を止めて、週が明け、ベイスターズとの首位攻防戦を迎えます。
ジャイアンツもチーム状態は良くなかったのですけれど、ベイスターズも失速しており、最悪3連敗でも首位はひっくり返らない状況でした。ちょっと余裕がある状態のジャイアンツは、先発にクックを立てたのに対し、ベイスターズはローテーションをずらして中8日で今永を先発に。ベイスターズとしては絶対に負けられない試合でした。
ラミレス監督は今永をジャイアンツ戦にぶつけるためにローテーションをずらしました。そのせいで、ジャイアンツ戦を前に4連敗。結局、今永は好投したんですが、ジャイアンツの4番岡本が、今永を打ち砕き逆転勝ち! ジャイアンツにマジック9が再点灯します。
実質的にこの試合でラミレス監督は優勝をあきらめたと言っていいかもしれません。ローテーションを詰めて今永を投げさせれば、翌週の直接対決で今永を再びぶつけることも可能だったのですが、ラミレス監督はそれをしませんでした。この3連戦でジャイアンツに負け越したベイスターズは、対外的にはファイティングポーズを崩していませんでしたが、完全に2位狙いにシフトしていましたね。
歓喜の優勝は、若手の力でもぎ取った!
【2019.9.21 VS DeNA 3-2】
前日に坂本、岡本のホームランなどでベイスターズに大勝しマジックを2としたジャイアンツは、優勝のかかった試合に、高卒ルーキーの戸郷をプロ入り初登板、初先発させます。
何日か前から登板が噂されていて、「戸郷ってどんなピッチャーだ?」みたいに思っていた方も多いみたいです。
ジャビッ党はこの夏、ファームの試合でしっかりと戸郷をチェック済み!それにしても、こんな大舞台で初登板させるとは思っていませんでしたけれど。
試合は9回2死ランナーなしから、山崎康晃からまた1点を奪って同点。10回に1点を勝ち越して、5年ぶりの優勝を決めました。試合を作ったのは先発の戸郷。同点のきっかけを作ったのは重信と若林。10回の勝ち越しを決めたのは増田大輝。若手の力で勝ち取った勝利でした。
最後に観られたキャッチャー・阿部慎之助!
【2019.9.27 VS DeNA 6-4】
今シーズンの東京ドーム最終戦は、優勝後に引退を発表した阿部慎之助のための試合でした。なんとかチケットを入手(購入)して、キャッチャー・阿部慎之助の姿をこの眼に焼き付けてきました。
その試合で、坂本勇人が巨人の生え抜き右打者では初めてとなるシーズン40号ホームランを打ち、そして慎之助自身が通算406号となるホームランを放ちます。野球の神様に愛されているんだなって感じたシーンでした。
最後まで感動させてくれた阿部慎之助にまたまた「ありがとう」と言いたいです。
ちなみにこの試合、5番手で登板した戸郷がプロ入り初勝利。彼もまた野球の神様に愛されているのかもしれませんね。
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