石川のサヨナラ弾を生み出した、原監督の見事な采配でジャイアンツにマジックが点灯!

2019年08月24日

巨人–DeNA 18回戦

東京ドーム

G 8  ―  De 6

チーム1234567891011R
DeNA100001040 0 06
巨人000302001 0 2X8
投手リレー
De:石田-武藤-国吉-三嶋-山崎-エスコバー
G:高橋優-大竹-高木京-澤村-中川-デラロサ-マシソン-田口

ジャイアンツが延長11回にサヨナラで勝利。ついに優勝マジック20が点灯した。他球団の自力優勝がすべて消滅したことで点灯するマジックナンバーは、優勝へのカウントダウンだけれど、数字が大きい場合、消えてしまう場合もある。今日の時点でM20。これからこのM20を減らしていくのは結構大変だし、優勝へのプレッシャーも大きくなるけれど、ファンとしては今は素直にマジック点灯を喜びたいね。

坂本の一打が中川を救った

オールスターが明けてから、いまだにベイスターズに勝てていないジャイアンツ。今日も5-2とリードしている8回表に中川がまさかの4失点で試合をひっくり返された。このままベイスターズに連敗が続くと、CSに向けても嫌な感じだったけれど、ジャイアンツが9回裏に脅威の粘りを見せた。

ジャイアンツは7番若林、8番田中俊、9番重信と続く打順。代打には阿部慎之助が残っている。立ちはだかるのはベイスターズの守護神・山崎康晃。

若林が見逃し三振、田中俊が空振り三振であっさり2アウト。ここで慎之助を残したままゲームセットにしたくはないから、重信のところで阿部を使いたくなるのが心情というものだけれど、原監督はどうしてもランナーを置いて慎之助を使いたかった。重信の出塁を信じて打席へ送る。

重信は原監督の期待に応えて、四球で出塁。ホームランが出ればサヨナラという場面を作って代打の切り札のカードを切った。

ホームランが出ればもちろんベストだけれど、山崎康晃からホームランを打つのは簡単ではないし、連打も難しい。慎之助の打席では、打てそうなボールはひとつもなかった。けれど、そこを粘って四球を選び、得点圏に走者を置いた場面で、次の坂本に回した。

阿部慎之助は山崎康晃の落ちるツーシームにまるで反応しなかったのに対し、坂本は初球からツーシームを振りに行き、あっという間に2ストライク。このまま三振かなと思ったけれど、追い込まれて、ひそかに坂本がバットを短く持っていた!

そして3球目もツーシーム。坂本は下半身を少し沈ませて払うような感じでバットを振りぬくと、打球は三遊間を抜けレフト前へ。同点タイムリーだ。

この坂本の1本は8回に4点を奪われ、逆転を許した中川を救ったと言える。あのまま負けていたら、中川は結構引きずってしまったかもしれない。

延長11回裏の原采配が生んだ石川のサヨナラHR

延長10回のサヨナラのチャンスは、超前進していたライト前ヒットで、セカンドランナーの大城をホームに突入させて、まるで間に合わないタイミングでアウト。元木コーチ、いくら何でもちょっと無茶でしょ。

しかし続く延長11回裏、先頭の重信がエスコバーの初球を叩いてライト前ヒットで出塁してノーアウト1塁のチャンス。ここからみせた原監督の采配が見事だった。

続く打者は投手の田口。ジャイアンツベンチに残っている野手は小林、増田、石川。重信のネクストでは石川が待機していたけれど、ここは、増田で送りバントで、坂本、丸に任せるんだろうなと思った。

でも、田口をそのまま打席に向かわせる。12回表は大和、梶谷、筒香と左打者が2人いる打順。12回表も田口に行かせるつもり? バントさせるなら代打を使うのがもったいないと思ったのかな? 「サヨナラのチャンスなのに次の回のことを考えるなんて原監督らしくないな」と思ったさ。

ベイスターズベンチも似たようなことを思ったのだろうけれど、「田口ならばバント」と決めつけてしまった。

そこへ重信の単独スチール。重信の盗塁はあるかも、とは思っていたけれど、田口の打席が完全にフェイクだとは思わなかった。

原監督は田口にバントをするフリをさせて、重信の盗塁をアシストしたのだ。

そして、重信が盗塁を成功させると、田口の打席の途中で、代打石川をコールした。

ノーアウト2塁。後ろには坂本と丸が控え、石川が楽な状態で打席に入るシチュエーションを原監督はおぜん立てしたのだ。

石川がホームランという最高の結果で応えてくれたけれど、あの場面はベイスターズの外野は超前進していたから、石川の当たりがフェンスオーバーしなくても外野の頭を越えていただろうし、万が一センターが追いついてキャッチできたとしても、重信はタッチアップして3塁に進めた。

見事としか言いようがない原采配だ。

ジャビッ党が選ぶこの日のMVP

MVP・・・丸佳浩&重信慎之介

ヒーローは石川慎吾だけれども、MVPは2本のホームランを放った丸と、9回の同点のきっかけとなる出塁、11回のサヨナラを生んだ出塁と盗塁をした重信の2人をMVPに選びたい。

4回の丸の同点ホームランは、球場の雰囲気を変える一発だった。あれで、後続の岡本、ゲレーロも打つことができた。

最近、丸が打つと岡本が続くという傾向がある。丸がヒットを打つと、岡本の打率も上がっていきそうだ。

明日の先発はジャイアンツが山口俊、ベイスターズが今永という好カード。ジャイアンツは早めに今永を攻略して、山口俊を援護したい。

明日も勝つぞ!ジャイアンツ!

試合レポート
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1975年、ジャイアンツの歴史上、唯一の最下位だった年に生まれる。
同学年の選手は高橋由伸、上原浩治、高橋尚成、井端弘和、岡島秀樹など。

生まれてからの最初の記憶が、祖父の家のテレビで観た王さんの756号という巨人ファン。1989年の近鉄との日本シリーズ、3連敗からの逆転日本一を疑わず、それが実現したことから、本格的にジャイアンツにのめり込む。

高校時代から東京ドームに通い始め、1994年には東京ドームでアルバイトをし、日本シリーズでは長嶋茂雄監督の胴上げを生で観る

大学時代に某スポーツ解析ソフトウェア会社にアルバイトとして働き始め、そのまま入職。野球とラグビーのデータ入力と解析を担当した。

2008年には年間およそ50試合ほど、東京ドーム、神宮、横浜などで観戦したが、仕事の都合上、現在は日テレG+での観戦やネット観戦が多い。

夢は東京ドームの年間シートを購入して、毎試合生観戦すること。

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