ベンチの采配ミスを帳消しにしたビヤヌエバのホームラン
「あぁ~あ、連続無敗記録は途切れちゃうか」
8回裏、浅村が高木京介から勝ち越しホームランを放ったときにこう思った。
2012年にデビューした高木京介は、この日まで159試合に登板し、負けがついたことが一度もない投手で、プロ野球記録を継続中だった。そもそも高木京介はビハインドゲームでの登板や、勝っていても点差が開いた状況での登板が多かったので、敗戦投手になる危険性のない登板が多かった。でも、この日は1-1の同点の場面での登板。先頭打者は1番の左の茂木だったので、てっきり高木京介はワンポイントの登板だと思っていた。2番の右の今江のところで、マシソンか田原かあるいは澤村にスイッチだろうと思っていた。
ところが、続投である。
確かに、最近の高木京介のストレートは力があり、カーブもキレている。制球も悪くない。5月29日は、田原が作ったノーアウト満塁のピンチを無失点で凌いだ実績もある。原監督もちょっと高木の評価を2段階くらい上げてしまったのだろう。で、今江は打ち取ったものの、3番の浅村にホームランを打たれてしまう。それから田原に交替。「だったら、今江のときから代えておけよっ」て思うよね。これはベンチの継投ミスだと思う。
でも、そのベンチの継投ミスを9回表、ビヤヌエバの逆転ホームランで帳消しにした。
そして、高木京介の連続無敗記録は継続となった。
高木京介って強運だよね。
高木とセットで登板することで、田原も結構得している。この日は勝ち投手だし、5月29日は99%負け投手だったところを高木に救われた。田原は高木に感謝しなきゃね。
岡本が6番に降格、坂本が4番に
この試合から、なかなか調子の上がらない岡本を4番から6番に下げ、絶好調の坂本を4番に据えた。
結果は、2番山本、3番丸、4番坂本が揃ってノーヒット。6番の岡本が2安打を放った。
まだ1試合だから、これで打線の繋がり云々を論じるのは早計だ。僕としては、岡本は4番として我慢して使ってほしいと思う反面、坂本の4番には大賛成なのである。
ちょうど1年前、交流戦の開幕戦でジャイアンツがオーダーをいじったときに、「今こそ打線の中心に勇人を! 坂本勇人が巨人の4番を背負う時」という記事を書いて、4番坂本を提唱した。この記事で、4番打者に求めるものを4つ挙げた。昨年の坂本は4つのうち、3つを満たしていたけれど、今の坂本はその4つの条件をすべて満たしているのだ。
その時とは状況もメンバーも違うけれど、4番坂本はいいと思う。2番坂本も悪くないけれど、今シーズンのジャイアンツの命運を坂本に預けるならば、4番の重責を担わせてもよいのではないだろうか?
岡本は少し楽な打順で復調を待つ方がいいかもしれない。
ジャビッ党が選ぶこの日のMVP
MVP・・・ビヤヌエバ&小林誠司
逆転の2ランホームランを放ったビヤヌエバで文句なしなんだけれど、小林誠司もMVPに選びたい。
今日の小林は、今村をよくリードしたと思う。今日は今村と塩見の投手戦だったけれど、調子は塩見の方が格段に良かった。でも、小林は今村をうまくリードしたと思う。特に今日は内角のストレートの使い方が上手かった。
今日の審判は、ストライクゾーンが横に広かったと思う。塩見は外角をうまく使って、坂本や丸を抑えていた。一方の今村は内角を果敢に攻めた。その証拠が死球の数だ。今村は、この日3つも死球を与えている(鍬原も1つ与えているのでジャイアンツは4つの死球を与えている)。もちろん、当てたらマズいんだけれど、そのくらい強い気持ちで内角を攻めないと、強打者は打ち取れない。
小林は今まであまり内角を突かないリードが多かった。炭谷の影響だろうか?今日のリードは評価したい。
そして、9回裏の2塁刺殺。ノーアウト1・2塁で送りバントのためにやや離塁が大きくなった2塁走者の小郷をドンピシャの送球でアウトにするビッグプレー! あのプレーがなければ、勝利どころかサヨナラのピンチだった。この日の勝利を確定づけたのは小林のこの送球といって間違いない。
苦手だった接戦に競り勝ち、交流戦の開幕を取ったのは大きい。
明日は、今シーズン初先発の田口。明日は丸、坂本、岡本のバッティングに期待したい!
明日も勝つぞ!ジャイアンツ!
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