またも7回の攻防が勝敗を分けた。9回の反撃が東京での反攻の狼煙!

2019年10月20日

ソフトバンク-巨人(日本S)2回戦

福岡ドーム

H 6  ―  G 3

チーム123456789R
巨人0000000033
ソフトバンク00000033X6
投手リレー
G:メルセデスー大竹-桜井-高木京
H:高橋礼-モイネロ-高橋純-森

ひとつのミスを逃さないホークスの強さ

ジャイアンツとソフトバンクの日本シリーズ第2戦。今日も7回の攻防が勝敗を分けた。

6回まで高橋礼にノーヒットに抑えられていたジャイアンツは、7回表、四球で出た坂本を1塁に置いて、岡本がチーム初安打を打って2死1・3塁と先制のチャンスを作る。しかし、ここまで2三振と、高橋礼にまったくタイミングがあっていなかった慎之助が第3打席も三塁ゴロに終わり、チャンスを生かせない。

7回裏、ジャイアンツは6回1安打無失点のメルセデスを下げて大竹をマウンドに送る。

大竹は先頭のデスパイネに対し、シュートを引っかけさせてサードゴロに打ち取るが、この回から守備に就いていた山本がボールを弾きエラー。ノーアウト1塁としてしまう。

デスパイネのサードゴロに対して、山本は一瞬、グラブを上から出すか、下から出すか迷ったように見えた。で、下からグラブを出すのだけれど、グラブが腰の位置まで下がって取る形になって弾いてしまった。

よく言う「代わったところにボールが来る」というやつだ。

山本は今日がシリーズ初出場で、いきなりボールが飛んできたものだから、心の準備ができていなかったのかもしれない。そもそも、1安打に抑えていたメルセデスを代えたことで、膠着していた試合の流れそのものが変わってしまったのだと思う。

結果は山本のエラーなのだけれど、メルセデスを代えたこと、サードを山本に代えたことそのものが、ベンチのエラーなのかもしれない(結果論だけどね)。

この一つのエラーを見逃してくれないのがホークスだ。

代走に周東を送って、足で大竹を揺さぶり打者に集中させない。すると、グラシアルへ投じたシュートが少し甘くなってレフト前ヒット。無死1・3塁となって、カウント2ボールから松田に投げたシュートは真ん中に入ってしまった。3ランホームラン。

投げるごとにシュートが甘く入っていく。周東の足のプレッシャーと、切れ目のないホークス打線の圧力だ。

この3-0で勝負ありだったよね。

出れば打たれる巨人の中継ぎ陣

もともと不安定だったジャイアンツの中継ぎ陣だけれど、初めての日本シリーズという投手が多いからか、出る投手、出る投手がことごとく打たれる。昨日のマシソン、田口に今日の大竹、桜井、高木。

大竹は山本のエラーからだから、同情する面はあるけれど、大竹くらいのベテランならば、カバーしてほしかった。7回裏でノーアウト1・3塁の松田の打席では、1点も取られたくないのに、ジャイアンツはゲッツーシフトを取った。内野ゴロの1点や犠牲フライの1点はオーケーという意思だ。でも、3点取られちゃったからね。

桜井は柳田に力負けのホームラン。これは、実力差だから仕方ないかもしれないけれど、次の明石への四球がね。

で、交代した高木京介は左の福田に2ランホームランを被弾。福田には交流戦で森福も満塁ホームラン打たれているし、左のワンポイントキラーだよね。(日本シリーズで、目の前で活躍されると、原監督は惚れこんじゃうから、福田がFAしたら獲得に乗り出すかもしれない。過去に藤井秀悟や片岡治大を獲っているしね。)

ジャイアンツのリリーフ陣はマシソン、田口、大竹、桜井、高木がこの2試合でいずれも失点した。

中川、デラロサはまだ登板がないし、ちょっと不安要素が多いのが心配だ。

守護神・森から点を奪ったのは収穫

あのまま0-6で試合を落としていたら、かなり嫌な感じで東京へ帰ることになるのだけれど、9回に反撃して3点を奪ったことは大きいと思う。

高橋純平がひとり相撲をしてくれた感は否めないけれど、1死満塁から岡本が打ったタイムリーは大きい(そのあと、2塁ランナーと3塁ランナーの走塁ミスで打者走者の岡本がアウトになってしまったのは痛すぎるけれど)。

ホークスの守護神・森を引きずり出して、慎之助がタイムリー、さらにゲレーロのヒットで2死1・3塁。

ここで打席を迎えたのが、7回にエラーした山本だ。山本がホームランを打てば同点の場面。ここで山本が同点ホームランを打てば、超ドラマチックなんだけれど…。そんな期待をジャイアンツファンはみんな持っていたはずだ。

「持ってる」選手だったらきっとヒットを打ってくれただろう。「神ってる」選手ならば同点ホームランだ。でも、現実はそんなに甘くない。

山本は残念ながらショートゴロで、ミスを取り返せずにゲームセット。今日は眠れないだろうね。

ジャイアンツは2連敗してしまったけれど、森からは2試合続けて、点を奪っている。「森ならば打てる」とジャイアンツ打線に思わせてしまったので、ホークスは接戦の終盤で森を使いにくくなった。これだけでも大きな収穫と言える。

菅野・丸・若林が第3戦のキーマン

第3戦のキーマンは、先発が予想される菅野智之だ。

クライマックスシリーズは腰の不安から登板を回避した菅野がどこまで復調しているかだ。もし、ストレートにキレが戻っていないのならば、2009年の日本シリーズで、緩いカーブ主体のピッチングをした、ダルビッシュみたいな芸当ができればいいのだけれど、さすがに、菅野でも無理かな。

菅野が打たれて3連敗すると、そのまま4試合で終わってしまうかもしれない。

菅野の状態が万全であっても、去年のような菅野ではないので、早めに打線の援護が必要だ。

となれば、やはり丸だろう。亀井もまだヒットが出ていないのだけれど、打撃の調子が悪いようには見えない。丸はちょっと悪いかな。やはり坂本と岡本をつなぐ丸が打たないと打線が繋がらない。

あと、ポストシーズンで、ある意味当たっている若林もポイントだ。

阪神戦でも死球、今日も死球で出塁している。意外と若林の出塁がビッグチャンスを生むかもしれない。

東京ドームで迎える第3戦は仕切り直し。

まず1つ勝って、チームに勢いをつけたい。絶対勝つぞ!ジャイアンツ!

線の

試合レポート
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1975年、ジャイアンツの歴史上、唯一の最下位だった年に生まれる。
同学年の選手は高橋由伸、上原浩治、高橋尚成、井端弘和、岡島秀樹など。

生まれてからの最初の記憶が、祖父の家のテレビで観た王さんの756号という巨人ファン。1989年の近鉄との日本シリーズ、3連敗からの逆転日本一を疑わず、それが実現したことから、本格的にジャイアンツにのめり込む。

高校時代から東京ドームに通い始め、1994年には東京ドームでアルバイトをし、日本シリーズでは長嶋茂雄監督の胴上げを生で観る

大学時代に某スポーツ解析ソフトウェア会社にアルバイトとして働き始め、そのまま入職。野球とラグビーのデータ入力と解析を担当した。

2008年には年間およそ50試合ほど、東京ドーム、神宮、横浜などで観戦したが、仕事の都合上、現在は日テレG+での観戦やネット観戦が多い。

夢は東京ドームの年間シートを購入して、毎試合生観戦すること。

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