4月6日時点で、4勝3敗の読売ジャイアンツ。打線が活発なように見えるけれど、ホームランは岡本の2本だけ。実は打線の弱点は相変わらず克服されていないのだった。
外国人攻略のカギ!序盤は足攻で弱らせろ
ここまで3敗しているジャイアンツ。実はいずれも外国人投手なのである。
- 3月30日阪神戦 メッセンジャー 7回 7安打 5三振 1四死球 1得点
- 4月4日中日戦 ガルシア 6回 2安打 7三振 5四死球 1得点
- 4月6日ヤクルト戦 ブキャナン 8回 5安打 6三振 3四死球 0得点
3試合、21イニングでわずか2得点。これでは勝てるわけがない。
外国人投手の傾向としては、ストレートが速い上に動くということ。また、背が高いので角度もある。もともと速球派が苦手な傾向にある巨人打線だけに、それが手元で動き、角度もあるとなればやっかいだ。何度も対戦のあるメッセンジャーに対しては力負けという印象だけれど、ガルシア、ブキャナンはいわゆる初モノだからやられたという見方もできる。
荒れ球だったガルシア
真っすぐにキレはあったが、制球力がなかった中日のガルシア。2回に2四球、3回2四球、4回1四球と、前半で5つも四球をもらったが活かすことができなかった。というか、5回までノーヒット。狙い球が絞れなかったということだろう。凡打はほとんどが三振か内野ゴロ、外野フライでのアウトはひとつもなかった。次回対戦までにきっちりと分析しておきたい。
要所のカーブが効いたブキャナン
ヤクルトのブキャナンにも4回まではノーヒット。真っすぐとカーブのコンビネーションにやられたという感じ。特にチャンスの場面では、初球にカーブで簡単にストライクを取られ、バッテリー有利のカウントで勝負されてしまった。ヤクルトのキャッチャー中村悠平のリードにしてやられた感じだ。キャッチャーの配球も研究しなければならない。
序盤は足で揺さぶれ
ずはランナーに出て、セットポジションで投げさせるということが大切だ。特に外国人は総じて、クイックが下手。盗塁をしなくても、塁上をチョロチョロしたり、エンドランを仕掛けたりするのもありだろう。
ガルシア、ブキャナンには打者2巡目くらいまではほぼヒットが打てなかった。そんな時は、せめてファウルで粘るとか、セフティーバントを試みるとか、投手を揺さぶる攻撃も重要だ。バントの構えをすれば、ピッチャーはマウンドを駆け下りてこなければならず、それだけで体力を削れる。その仕事はやはり1・2番。ヤクルト戦では立岡は早打ちだったし、吉川尚も淡泊だった。
もし、吉川尚が淡泊な打撃を続けるようだったら、ジャビッ党イチ押しの田中俊太をスタメン起用してほしい。2番打者としての適性は田中俊太の方があるはずだ。
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ホームランが出ないことには
外国人投手はイライラしやすい傾向が強い。ランナーが塁上で投手を揺さぶったり、ファウルで粘ったりすると、失投も増えてくるはずだ。その失投を仕留めるのが、クリーンアップの仕事。
ジャイアンツのホームランはここまで岡本の2本のみ。坂本は、変に長打狙いに固執すると打撃を崩すおそれもあるので、今のままでいいと思うが、やはり両外国人のホームランがほしいところだ。
「チームで統一してセンター返し」という発想もいいけれど、それぞれに役割を持たせて、しっかりと役割を果たさせるという指示も重要だ。例えば、ゲレーロ、マギー、岡本は「三振OK狙い球を絞って(スコアラーから指示させる)、長打狙い」とか、1・2番は、「結果にかかわらず6球以上投げさせろ」とかほかのバッターは、「中軸打線に狙わせた球ではないボールをセンター返し」とか。
ひょっとしたら、もうやっているのかもしれないけれど、「嫌らしさ」と「怖さ」を感じさせる攻撃をしてほしい。
ぜったい勝つぞ!ジャイアンツ!
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