2月27日、宮崎・沖縄でおよそ1ヵ月にわたって実施されたジャイアンツ春季キャンプが打ち上げられた。山本、吉川尚、戸根、豊田コーチがインフルエンザに罹患。選手、スタッフへの蔓延を防ぐために、1日早いキャンプ終了となった。
インフルエンザに罹患した選手が、その影響で調整に悪影響が出ないか、ちょっと心配だけれど、全体としては今年は良いキャンプだったのではないかと思う。
若手を積極的に起用したことや、攻撃面では打撃だけではなく、走塁なども強く意識しており、シーズンに向けて期待ができそうだ。ただ、紅白戦や練習試合などでも見られたように、守備面では課題が残った感はあるので、オープン戦を戦いながら、修正していってほしい。
「奮輝」を掲げた2018年の由伸ジャイアンツ。今シーズンは若手への世代交代と、勝利という二兎を追わなければならない(3年目の由伸ジャイアンツは勝利と育成の2兎を追う参照)。
そんなわけで、宮崎・沖縄キャンプを通じて、期待できる若手(野手5・投手5)を独断と偏見で選んでみた。ここでの「若手」の定義は、入団1年目、2年目の選手もしくは23歳未満の選手とした。
期待の若手ベスト5【投手編】
第5位 鍬原拓也
コンディション不良でキャンプ3軍スタートとなった、ドラフト1位ルーキー。昨年のドラフト会議で指名された唯一の投手(育成を除く)ということもあり、即戦力としてローテーションに入ることが期待されていただけに、スタートでつまずいたのは残念だ。
ただ、昨年の畠のように、途中からローテーションに入り、活躍してくれる可能性もあるので、期待を込めて5位に取り上げた。
第4位 畠世周
キャンプ中盤、コンディション不良で3軍行きとなってしまった畠。昨年はオールスター明けからローテーションに入り、6勝を挙げただけに、今年も開幕ローテーションに入れなかったのは残念。宮崎春季キャンプではキレのある真っすぐをブルペンで投げていた畠の1日も早い復帰を願って、4位に。
第3位 谷岡竜平
ルーキーだった昨年は開幕1軍を勝ち取ったものの、1軍での登板数はわずか5試合しかなかった谷岡。ウイニングショットのフォークボールに磨きをかけて、中継ぎとして安定した働きを期待したい。
第2位 高田萌生
昨年は、2軍で2試合、3軍で21試合に登板し、さらなる成長が期待される高卒2年目の高田萌生。同期で同学年の大江竜聖と切磋琢磨し、まずは2軍のローテで結果を残し、夏場以降に1軍に上がってきてほしい。
第1位 大江竜聖
2017年はシーズン途中から2軍の先発ローテ入りした高卒2年目の左腕。12試合登板で、4勝3敗、防御率2.30は今シーズンへの飛躍を感じさせる内容だった。
2年目となる今年は、自主トレで杉内に弟子入りを志願。技術的なものから投手としての考え方などさまざまなものを吸収できたはず。まずは2軍のエースとなって、オールスター明けくらいに1軍のローテを伺うような存在になってほしい。
支配下のルーキーが鍬原1人だった投手陣はその鍬原が故障で3軍スタート。昨年6勝の畠も宮崎キャンプを途中離脱したこともあって、開幕からローテ入りできる若手は残念ながらいない(3年目24歳の中川がいるけれど)。春先は将来のエース候補が鍛錬しているファームに注目したい。
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