試合前にあいさつ、試合後に胴上げされた村田修一
9月28日の巨人―DeNA25回戦を観戦した。この試合は、ベイスターズ、ジャイアンツで活躍した村田修一の引退セレモニー「We SHU」が行われた試合でもあった。
セレモニーは、試合前に行われた。
オーロラビジョンに、「ありがとう村田修一」の文字とともに村田修一の現役時代の活躍が紹介された後、グラウンドにスーツ姿で登場した村田は、「みなさんお久しぶりです」と語り始め、およそ8分弱、巨人ファン・横浜ファンに引退のあいさつ。その後、村田の背番号25を受け継いだベイスターズ、ジャイアンツの主砲・筒香と岡本から花束を受け取り、試合前のセレモニーは終了した。
試合はジャイアンツ・菅野、ベイスターズ・東の先発で、大方の予想通りの投手戦となった。
菅野は、立ち上がりこそコントロールに不安定さを感じさせたものの、ここまで6完封の実力を見せ、ベイスターズに得点を許さない。対する東も、巨人戦5戦負けなしで、巨人打線を翻弄。ジャイアンツは結局今シーズンは東を攻略することができなかった。
村田の背番号を受け継ぎ、両チームの4番打者となった筒香と岡本のホームランの競演を期待したのだけれども、残念ながら2人のバットがアーチを架けることはなかった。
その代わり、村田の大学の後輩・長野がサヨナラホームランで決着をつけてくれた。ヒーローインタビューで「村田さーん観てますか~」と声をかけると、村田修一が再びグラウンドに登場。グラウンドを一周してファンに別れを告げた。
村田がライトスタンドに近づくと、ライトスタンドのジャイアンツァンが村田の巨人時代の応援歌を歌い、レフトスタンドに行くと、ベイスターズファンが横浜時代の応援歌を歌って村田を送る。最後は両チームナインが、3塁ベース付近で村田を胴上げ。感動的なセレモニーだった。
日大の先輩・村田修一に捧げる、長野久義のサヨナラホームラン
高橋由伸にも引退セレモニーをしてあげたかった
NPBでの最後の球団がジャイアンツだったとはいえ、村田は昨年巨人を自由契約となった身。いわば元選手に対して、このような盛大なセレモニーが行われたのは異例だろう。坂本ら選手が提案したという話もあり、村田修一の人柄がうかがえるものだった。
2日後には東京ドームでの今シーズン最終戦後に杉内俊哉の引退セレモニーが行われた。
村田も杉内もFAで移籍したきたいわゆる“外様”だけれども、2012年からの3連覇に貢献した功労者。功労者の花道を飾るという球団の姿勢に敬意を表したいと思う。そういった意味では、小笠原道大やアレックス・ラミレスが、ジャイアンツで現役を終えていたら盛大な引退セレモニーが行われたんだろうなぁ。
それにつけても、残念に思うのが、高橋由伸の引退セレモニーが行われていないことだ。
翌年も現役を続ける気だったのに、半ば無理やり引退させて監督にさせてしまったため、引退試合や引退セレモニーを行うタイミングがなかった。
監督としては結果を残せていないが、選手・高橋由伸は生え抜きとしてジャイアンツを支え続けてきた功労者であることは間違いない。来年も監督を続投するかはまだわからないけれど、もし退任するのであれば、2019年のオープン戦の時にでも高橋由伸選手の引退セレモニーを行ってもよいのではないかと思う。
コメント
そうですね。選手としての由伸は、ファンとしてはたまらなく素晴らしいプレイヤーだったので、選手としてのセレモニーはやって欲しいと思いますね。
由伸監督辞任ですね。引退試合やってあげたいですね。