ジャイアンツ継投失敗で5連敗!春先の頼りになった中川はもういない…

2019年09月05日

巨人-中日 23回戦

東京ドーム

G 2  ―  D 3

チーム123456789R
中日0000000303
巨人0000002002
投手リレー
D:山本-福-ロドリゲス-岡田
G:桜井-中川-マシソン-田口-デラロサ

7回裏から動いた原采配、攻めは成功、守りは失敗

巨人・桜井、中日・山本の両先発の投手戦となった今日の試合、0-0で迎えた7回裏、先に動いたのは原監督だった。

桜井は、7回1安打と好投していたし、本来ならば8回、9回と行かせたいところだったと思う。でも、100球近くなって7回表にボールが少し浮き始めたし、次の登板を中5日、あるいは中4日でいかせるとなると、交代もやむを得ないといったところ。

個人的には、0-0の状況で次の登板を考えて交代させて、この試合を落としたら意味がないのではないかと思った。しかも連敗中だし、7回に点が取れるとは限らないし。

でも、点が取れちゃうんだよね。原監督の勝負勘なのだろうか?

先頭の小林に代打ゲレーロ

まず、代打の一番手にゲレーロを持ってきたことに驚いた。

セオリーだと長打よりも出塁率重視で、田中俊太と思っていた。重信が残っていたら重信なんだけれど、6回に代走で使っちゃってるからね。まぁ、田中俊太の今年の打率は2割ちょいだから、四球を含めた出塁率を考えてもゲレーロだったのかもしれない。

ゲレーロがシングルヒットや四球で出塁したら、田中俊太で送りバント。2塁打だったら、代打大城という考えだったのだろう。

でも、その想定を上回って、勝ち越しホームラン。スゴいと思ったよ。このタクトは。

そもそも、小林に代打というのが勝負手だよね。0点に抑えてきたキャッチャーを代えるというのは。

結果的に守りの面でこれが裏目に出るのだけれど。

ゲレーロのホームランで1点を取った後、続く田中俊太が2ベースで出塁。丸の犠飛でもう1点追加して2-0。これで連敗は止まりそうだと思ったよね。

ストレートが制球できない中川

誤算だったのは8回に登板した中川だった。シーズン序盤の右打者のインコースに食い込むストレートがない。思うように制球できないのだ。

なんか、リリースポイントがばらついている気がした。18.44メートル先の的に狙ってボールを投げるのだから、リリースポイントが数センチずれたら、狙ったところと全然違うところにボールは行ってしまう。それがモニターで見ていて、リリースするタイミングが違うとわかってしまうのだから、そりゃコントロールはばらつくよね。

2アウト3塁、大島の打席の4球目、ストレートが大島の頭近くに抜けていったのを見て、「大島出したら交代かな」と思った。次の京田が左だから。京田までかもしれない。

なんとか大島を抑えてほしいと思っていたけれど、四球。そうしたら、中日ベンチが右の代打石垣を告げた。「これで交代だろうな」と思った。連敗中だし、原監督ならばイニング跨ぎでデラロサを出すだろうと。

ところが中川を続投だった。結果的に交替が1つ遅れたよね。

もちろん、中川のここまでの働きは素晴らしい。でも、シーズン終盤、勝負のかかった場面では状態が悪い投手をいつまでもマウンドに上げておけば試合を失う。「ここまで頑張ってくれたから」という感情論でピッチャーを引っ張るべきではないし、原監督もそんな理由で中川を引っ張ったわけではないと思う。

中川を右投手に交代させたら、代打の代打で遠藤か亀澤を出してくると読んだのだろう。2人は石垣よりも成績も実績も上。また、右投手に代えた場合に、1塁ランナーの大島が盗塁してくる可能性もある。ジャイアンツとしては大島を返さなければいいので、代打の力量も踏まえて中川続投だったのだろう。

石垣との対戦で、カウント2ボール1ストライクからの4球目、ストレートかシュートだと思うのだけれど、大島への4球目と同じような軌道で外角高めに抜けた。このボールが行ってしまう中川の状態はそうとう悪いのだけれど、このボールを振ってくれた石垣を見て、「抑えられるかもしれない」と思った。

考えが甘かった。

カウント2-2。次の打者が福田ということを考えると、四球はありえないし、フルカウントにはしたくない。

次のボールが勝負球なんだけれど、あれだけストレート系のボールが抜けてしまうと、サインは出しにくい。炭谷は2球目で空振りを取れたひざ元へのスライダーを要求した。っていうか、それしか選択肢がなかった。でも、それは石垣も読んでいた。シーズン序盤の中川のスライダーならば分かっていても空振りが取れていたけれど、今の中川のスライダーにはそんな切れはなかった。

そのあとを受けたマシソンが、福田に対して投げたスライダー。いくら福田がストレートに強いとはいえ、ちょっとコースが甘すぎた。マシソンもかつてのマシソンではなかったということだ。

中川もマシソンもこのシーズン終盤で計算できるピッチャーではなくなってしまった。

ジャビッ党が選ぶこの日の戦犯とVP

戦犯・・・中川皓太

今日の中川は去年までのコントロールに苦しむ中川だったね。夏場以降、ボールのキレも落ちているし、コンディションも万全ではない。でも、1軍で成功している選手はここを乗り越えて結果を残している。あとは気持ちの切り替え。次の登板ではしっかり結果を残してほしい。

VP・・・桜井俊貴

もし、7回に代打が出なければ、9回完封できた内容だったと思う。ただ、9回までに点が取れたかどうかは分からないけれど。次は中5日か中4日かでベイスターズ戦。100球投げていないから中4日かもしれない。調整は難しいかもしれないけれど、CS、日本シリーズまで投げると考えると、中4日で自分のピッチングができるようになっておく必要がある。次回も頼むぞ!

明日の期待・・・岡本和真&山下航汰

東京ドームで初スタメンのチャンスをもらった山下。6回裏、2死2塁で1本打てればヒーローになれたんだけれどね。三振したチェンジアップは決して厳しいボールではなかったと思う。その前の1球がストレート対応でカーブをファウルしたから、よりストレート待ちの気持ちが強くなって完全に崩されてしまった。あれをファウルできるようになると、1軍定着できるような気がする。明日は先発がヤクルトの石川だから代打だと思うけれど、未来を感じる1本を期待したい。

そして、4番の岡本。9月はいまだにノーヒット。明日は固め打ちでチームの嫌なムードを一気に吹き飛ばしてもらいたい。

連敗止めるぞ!ジャイアンツ!

試合レポート
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1975年、ジャイアンツの歴史上、唯一の最下位だった年に生まれる。
同学年の選手は高橋由伸、上原浩治、高橋尚成、井端弘和、岡島秀樹など。

生まれてからの最初の記憶が、祖父の家のテレビで観た王さんの756号という巨人ファン。1989年の近鉄との日本シリーズ、3連敗からの逆転日本一を疑わず、それが実現したことから、本格的にジャイアンツにのめり込む。

高校時代から東京ドームに通い始め、1994年には東京ドームでアルバイトをし、日本シリーズでは長嶋茂雄監督の胴上げを生で観る

大学時代に某スポーツ解析ソフトウェア会社にアルバイトとして働き始め、そのまま入職。野球とラグビーのデータ入力と解析を担当した。

2008年には年間およそ50試合ほど、東京ドーム、神宮、横浜などで観戦したが、仕事の都合上、現在は日テレG+での観戦やネット観戦が多い。

夢は東京ドームの年間シートを購入して、毎試合生観戦すること。

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