高橋由伸監督がベンチで書いている「由伸メモ」には何が書かれているのか?

由伸メモ 巨人を語る

4年連続でV逸が確実となっているジャイアンツ。批判の矛先は、3年間指揮を執ってきた高橋由伸監督をはじめとする巨人首脳陣に向けられている。無理やり引退させられ、巨人の監督を半ば押し付けられた由伸監督。はじめは同情の声も多かったが、2017シーズでのBクラス転落や、13連敗、そして今シーズンの対広島戦での圧倒的な負けっぷりなどを見せつけられては致し方なしといったところだろう。

なかでも、試合中に采配そっちのけで、ベンチでメモを取る姿が揶揄されることが多い。この大いに気になる由伸メモについて考えてみようと思う。

「由伸メモ」は下書きだった

由伸メモについては、日テレG+の『徳光和夫の週刊ジャイアンツ』で由伸監督が「たまに悪口を書きながら」なんて冗談を語っていたことがあった。

週刊ジャイアンツで由伸メモについて語る高橋由伸

7月には、ジャイアンツ御用新聞のスポーツ報知で以下のような記事が掲載されている。

試合中、よくテレビ画面にも映るのが、メモ帳にペンを動かす由伸監督の姿だ。実際、そのケースで感じたことや後悔、反省点をなぐり書きしているという。聞くと冗談交じりに「みんなの悪口だよ」と言って詳細を明かさないが、これを試合後の監督室で自身の手帳に改めて書き直している。復習して頭にたたき込み、後日読み返して同じ失敗を繰り返さないようにする。

2018年7月7日スポーツ報知

スポーツ報知によると、試合中のメモはいわゆる「なぐり書き」で、試合後に手帳に書き直し、後日に生かしているという。ものすごく好意的に書かれているけれど、ファンにはどう受け止められているのだろうか?

「由伸メモ」は好意的なファンはほとんどいない

Twitterで「由伸メモ」で検索をかけ、みんながどう思っているのか、ちょっと調べてみた。

べつに批判的なツイートばかりをピックアップしているわけではないのだけれど、由伸監督が試合中に取っているメモを好意的に見ているファンはほとんどいない。

「由伸メモ」が勝利に結びつかない理由

なぜこうも批判的なのか?
それは2018年の巨人の負け方が、同じような負け方を繰り返している印象が強いからではないだろうか? メモが勝利に結びついていない。
つまり、みんな「メモを取っても意味がない」と思っているのだ。

では、なぜ「由伸メモ」は勝利に結びつかないのだろうか?

推測1 「由伸メモ」に投手起用に関する記載がない

巨人に限った話ではないのだけれど、今シーズンは全体的に投手陣が打たれている。ジャイアンツの場合、特に中継ぎ以降のリリーフピッチャーが弱い。

象徴的なのが8月26日の東京ドームでの阪神戦だろう。5点リードで迎えた8回表、澤村が6失点で逆転負けを喫した試合だ。

このブログでも、おつかれジャイアンツ。岡本と澤村の起用法について考えるで書いているけれど、夏場に入って明らかに球威が落ちている澤村。マシソンの故障離脱もあり、澤村を起用せざるを得ないのはわかるけれど、この日は明らかに抑えられる球威もコントロールもない状態。梅野にホームランを打たれ、糸原にヒットを許し、北條を歩かせた段階で交代させるべきだった。

外野手出身の由伸監督は、投手起用は斎藤コーチに任せてしまっているため、「由伸メモ」には投手起用や投手交代に関して、学びとなる書き込みはないのかもしれない。

推測2 「由伸メモ」を重視しすぎてスコアラーのデータや分析をアテにしない

試合中にあれだけベンチで熱心にメモを取っている由伸監督。試合終了後にそのメモをまとめ直しているというのだから、毎試合監督室を出るのはきっと夜遅いことだろうと思う。

それだけ丁寧に情報を書き込んだ「由伸メモ」だけに、それを生かしたいと思うのは心情というもの。「由伸メモ」に書かれた自分の所感を信じるあまり、スコアラーから上がってきたデータや分析をあまり参考にしていないのではなかろうか?

特に左投手に対して、あえてルーキーで左打者の大城や田中俊太を代打に出す采配はデータを調べているのかと疑問に思う。もちろん、左打者だから左投手が苦手とは限らないけれど、プロの左投手と対戦経験がほとんどない2人をあえて左投手にぶつけるのはどうかと思う。スコアラーからも大城や田中俊太が左投手との対戦打率が低いことは上がっているはずだ(ちなみに今シーズンは慎之助も亀井も対左は弱い)。

対広島戦などを見ると、明らかに情報戦負けしている。自分の所感のメモよりもデータの方が信頼できると思うのだけれど…。

推測3 「由伸メモ」に一所懸命で、試合の流れを読まない

試合中、由伸監督は下を向いてメモに目を落としている時間の方が、グラウンドに目を向けている時間よりも長いのではないかと思ってしまうほど、下を向いている。さすがに計測したらグラウンドを見ている方が多いと思うのだけれど、メモを取るのに一所懸命すぎるように見える。

監督に聞いても絶対に認めないと思うけど、メモを取ることに集中しすぎていて、選手交代が遅れたり、リクエストし損ねたことは絶対にあると思う。

試合に集中していないというか、試合の流れが読めていないのではないかと思う。
特に、悪い流れの時にタイムをかけて一呼吸置くとか、おせおせムードの時に代打に直接声をかけるとか。

メモを取るよりも、もっと大切なことがあるのではないかと思う。

来年も続投ならば、いっそ「由伸メモ」を商品化しては?

巨人ファンからも不評な「由伸メモ」、やめろとは言わないけれど、メモを取るならば、ファンが納得できるだけの采配を見せてほしい。

個人的には同じ昭和50年生まれとして、由伸監督を応援しているのだけれど、采配そっちのけでメモを取る姿は、かなりイラっとする。

もし、来シーズンもジャイアンツの指揮を執るのであれば、いっそのこと、由伸監督の格言などを記した手帳を出版してみてはいかがだろうか? 販売するなら、もちろん「手帳は高橋」でおなじみの高橋書店さんで。高橋書店さん、ぜひ商品化のご検討を!

由伸メモ
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1975年、ジャイアンツの歴史上、唯一の最下位だった年に生まれる。
同学年の選手は高橋由伸、上原浩治、高橋尚成、井端弘和、岡島秀樹など。

生まれてからの最初の記憶が、祖父の家のテレビで観た王さんの756号という巨人ファン。1989年の近鉄との日本シリーズ、3連敗からの逆転日本一を疑わず、それが実現したことから、本格的にジャイアンツにのめり込む。

高校時代から東京ドームに通い始め、1994年には東京ドームでアルバイトをし、日本シリーズでは長嶋茂雄監督の胴上げを生で観る

大学時代に某スポーツ解析ソフトウェア会社にアルバイトとして働き始め、そのまま入職。野球とラグビーのデータ入力と解析を担当した。

2008年には年間およそ50試合ほど、東京ドーム、神宮、横浜などで観戦したが、仕事の都合上、現在は日テレG+での観戦やネット観戦が多い。

夢は東京ドームの年間シートを購入して、毎試合生観戦すること。

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