宇佐見真吾

.350→.109「打てるキャッチャー」宇佐見真吾はどこに行った?

2018年のジャイアンツは、久しぶりに捕手がポジション争いをしたシーズンだった。春先、確変モードだった小林の打撃が急下降すると、バッティングのよい大城がスタメンマスクを被る機会も増えた。6月になると、昨年終盤に勝負強い打撃でもうアピールした宇佐見真吾が昇格。三つ巴の争いになるかと思われたが…。今年の宇佐見のバッティングは見る影もなくなっていた。

打てるキャッチャーのはずが打率1割

8月30日、宇佐見真吾が2軍に降格となった。6月に1軍昇格してから26試合で打率は.109。「打てない捕手」小林誠司のおよそ半分の打率では当然ともいえる降格だ(宇佐見を降格させて、他の捕手を1軍に上げず、1軍ベンチを捕手2人体制にしたことにはいささか首を傾げるのだけれど)。

宇佐見は昨シーズン夏場から打ちまくり、出場は21試合ながら打率.350、4本塁打という成績を残した。
数字もさることながら、サヨナラホームランや同点ホームランなど、いいところで打つことが多く、勝負強いバッティングと、打撃フォームが阿部慎之助に似ているところから、阿部二世ともいわれた。でも、今年はイースタン・リーグでも打率は.198。いったいどうして打てなくなってしまったのだろう?

左手首の故障が原因?

昨シーズン終了後、宇佐見は秋季キャンプで左手首を故障した。侍ジャパンにも召集されていたのだが、泣く泣く辞退。千載一遇のチャンスを逃してしまった。

手首の故障はホームランバッターにとって、大きな故障といわれている。
1986年、広島のリリーフエース津田恒美のストレートをフルスイングでファウルした原辰徳は左手有鈎骨を骨折。もともと手首を痛めていたこともあり、この骨折以降、リストの使い方を変えざるを得ず、「原辰徳のバッティングはこの時終わった」と後に本人が述懐している。

近鉄の「いてまえ打線」の中核を担い、ドジャース、オリックス、中日、楽天、横浜などで通算404本塁打を打った中村紀洋も、度重なる左手首の故障に悩まされ、握力が20kg程度まで落ちてしまったという。

右バッターにとって引き手である左手首の故障は、バッティングに大きな影響を与えるようだ。

ん? 宇佐見って左バッターだぞ

左打者の押し手である左手の故障がバッティングに影響がないとは言い切れないけれど、どうやら、打者として致命的な故障ではなさそうだ(左手首を骨折中の吉川尚輝も影響がないといいのだけれど)。

微妙に変わったバッティングフォーム

では何が原因で打てなくなってしまったのだろう?
宇佐見の昨年の打撃フォームと今年の打撃フォームを比べてみた。

2017シーズンと2018シーズンでフォームを大きく変えた形跡はない。でも微妙に違う気がする。
よーく比べてみると、今年の打撃フォームの方が、やや前傾しているようだ。角度を測ると5度くらい違う。

5度って結構大きくないか?

バットを出しているコースや球種が違うし、なにより素人なので断言できないけれど、ひょっとしてこの前傾が原因なのではないだろうか?

積極性が失われた? ストライクゾーンで勝負してくれない?

昨年と今年の成績を数字で比較してみた。

年度打席打数安打HR打点打率四球三振
201745401448.350314
20185646503.1091020

ここで注目したいのが四球の数だ。普通、成績が良い時の方が、相手は警戒するから四球は増えるものなんだけれど、宇佐見の場合は逆。昨年の3つしかフォアボールを取っていないのに、今年は10個も取っている。

これは、積極的にバットが振れていないことを意味するのではないか?
初球からどんどん振っていくバッターは、勝負が早いので、四球は少ない。宇佐見慎吾は多少ボール球でもヒットにしてしまうくらい積極的に打ちに行くバッターだ。

打撃の調子が悪い  初球から打って凡退したくない  追い込まれる  凡打

という悪循環に陥ってしまっているのかもしれない。

宇佐見にはもう一度ファームで自分のバッティングを見つめなおして、来シーズンは、再び「打てるキャッチャー」として東京ドームに戻ってきてほしいものだ。

“.350→.109「打てるキャッチャー」宇佐見真吾はどこに行った?” への2件のフィードバック

  1. ソナタ より:

    ホント、宇佐美に期待していたのだけど、今年は別人になってしまった…
    またファーム、キャンプで取り戻して欲しいですね。素質はあると思うので。

    • かめ うさぎ より:

      宇佐見はとにかくケガが多いのがいかんですね。縁起担いで背番号は戻した方がいいかもしれませんね

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