5月12日は橙魂デー。来場者全員にオレンジのジャイアンツレプリカユニフォームがもらえる日だ。ユニフォームプレゼントの試合は平日に開催されるのだけれど、チケットはすぐに完売してしまうので、なかなか入手できない。今回は、この日の試合のレジェンズシートを購入することができた。巨人と対戦チームOBの生解説が聞けるというレジェンズシートを初体験した。
菅野が中日打線を完封!不振のマギーにもホームラン
中日を東京ドームに迎えた3連戦の初戦となった試合は、菅野が7連続を含む13奪三振と圧巻の投球で中日打線を封じ込め、攻撃では先制、中押し、ダメ押しと理想的な攻撃で6-0と快勝した。
この試合、岡本がはじめて3番に入り、岡本・ゲレーロ・マギーというクリーンアップ。これが見事にハマり、不振だったマギーも4号ホームランを含む3安打猛打賞だった。個人的には岡本3番は大賛成だ。しばらくは岡本を3番で起用し、マギーと慎之助を併用して使ってもらいたい。
昔の裏話たっぷりの川口和久&山崎武司のレジェンズ解説
レジェンズシートとは三塁側の内野指定席(結構前の方)で、試合を観ながら、OBの生解説が聞ける(5回まで)チケットだ。しかも弁当付き。この日は巨人のOBが川口和久氏で中日OBが山崎武司氏。川口さんは、選手時代は7割はカープOBってイメージだけれど、1996年のジャイアンツ優勝時は胴上げ投手だったし、原監督時代は投手コーチとしてチームを支えてくれた。
2人の生解説は結構面白かった。昔の裏話なんかが聞けたのでちょっと紹介しよう。
東京ドームは左投手の方がスピードガンが出ない。
何年か前にスピードガンの位置を変更したらしく、それ以来、左投手のボールは少し遅めに計測されるらしい。
田口のストレートが130キロ台前半ということもあるけれど、本当はもう少し出ているみたいだ。
川口和久は巨人に入ってからコントロールが良くなった
荒れ球のイメージが強かった川口氏だが、先発で勝てず、ファームで調整していた時に、当時コーチをしていた宮田さんにリリーフ転向を奨められたそうだ。川口さんはコントロールが良くないのでリリーフには向かないと、難色を示したのだけれど、宮田コーチがコントロールが良くなる投げ方を指導したそう。
具体的にはステップ幅を2足分くらい狭め、テイクバックも小さくしてコントロールが良くなった。1996年の胴上げ投手は宮田コーチの指導の賜物といえる。
松井とのホームラン王争いを制した裏話
1996年、山崎武司氏は松井秀喜とのホームラン王争い制して初めてホームラン王を獲得した。この年、巨人は広島との最大11.5ゲーム差をひっくり返した、いわゆる「メークドラマ」で優勝した年。胴上げ投手は前述の川口さんだ。優勝決定後の巨人との試合前に、山崎さんは星野監督に呼ばれたそうだ。監督室に入ると、その日先発予定の野口茂樹がいたという。
星野監督「ホームラン王、獲りたいか?」
山崎「はい、獲りたいです」
星野監督「よし、獲らせてやる。この試合、松井とは勝負しない。そのかわり先発の野口のためにも絶対打てよ」
山崎「絶対に打ちます!」
しかし結果はノーヒット。翌日、星野監督の鉄拳制裁が待っていたことは言うまでもない。
スパイクを履かなかったシーズン
2000年のオープン戦で、山崎氏はスパイクを忘れてしまったことがあった。しかし、商売道具であるスパイクを忘れたとなると、星野監督の鉄拳制裁は間違いない。打撃練習中に星野監督にスパイクを履いていないことを尋ねられ、「今年は思うところがあって、スパイクを履かないで打とうと思っているんです」と答えた。そしてその日のオープン戦で3安打してしまい、引っ込みがつかなくなる。
結局この年は、スパイクを履かずに出場を続け、打率.311を記録。しかしホームランが18本に減ってしまったため、翌年から再びスパイクを履いたという。
レジェンズシートは、抽選で試合後にグランドに降りて、勝った場合はその日のヒーローとハイタッチができる可能性もある。弁当も付くし、なかなかいい席なのだけれど、値段が1万5,800円とかなり高いのがネック。せめて1万円くらいにしてほしいと思う。
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