4月を8連勝で締めたジャイアンツだが、5月に入ると、途端に負けが先行。5月8日現在、1勝4敗1分と月初に大きく躓いてしまった。5月に入ってからは試合の内容が悪い。広島戦では2試合とも先制点をあげたものの、逆転負け。菅野が投げた試合では、1点も取れず延長の末引き分け。5月6日と8日は先発が序盤で大量失点で試合を作れず。とにかく失点が多いのだ。
今年の巨人は打線が活発で、打率.281、得点158はいずれもリーグ1位(5月8日時点)だけれど、防御率は4.11で3位。やはり野球は守りから。投手を中心に失点を防ぐ野球をしていかなければ、広島にどんどん話されてしまう気がする。
では、どうやって失点を防いでいけばいいのだろうか?
ピッチャーをマウンドで孤立させてはいけない
今年は巨人のピッチャーが打たれているとき、マウンドで独りぼっちになっているように思うことがままある。誰も、マウンドに行かないのだ。レギュラーになったばかりの岡本や吉川尚は仕方ないにしても、キャッチャーの小林も、キャプテンの坂本もあまりマウンドに行かない。たまにピッチャーに声を掛けているのがマギーだったりするのだ(何を言っているかちょっぴり気になる)。
慎之助がファーストにいるときは、よくピッチャーに声を掛けていた。内野にキャッチャーがもう一人いる感じで、ピッチャーはすごく心強かったはずだ。
小林は、勝っているときはオーバーアクションで投手を引っ張っているイメージがあるけれど、連打されたり、四死球を出したときにマウンドに行ったり、ピッチャーに声掛けしたりすることが少ないように思える。これは僕の推測でしかないのだけれど、小林はピッチャーが打たれ始めると自分がカッとしたり、頭が真っ白になったりするのではないだろうか? だから、リードも単調になって、連打され始めると止まらなくなってしまう印象だ。
小林はもうちょっといいタイミングでマウンドのピッチャーに声を掛けてほしい。
坂本もどんどん投手に声を掛けてあげてほしいし、何よりベンチ! 斎藤コーチがマウンドに行くタイミングが遅い! 傷口が広がる前に行くべきだ!
内海哲也ならばチームの雰囲気を変えられる
菅野が本来の投球を取り戻したものの、投手陣は全体的に不調だ。開幕前は上原がブルペンを盛り上げてくれると思っていたけれど、成績がついてこないとやはり厳しい。
そこで期待したいのが、10日に登板予定の内海だ。もともと投手陣のリーダー格であり、面倒見のよい兄貴分。内海が好投することで、チーム全体がいい雰囲気になるのではないかと思う。
内海の投球のキモはインコースへのストレート。ストレートは140km/h前後と、決して速いとは言えないけれど、打者のインコースの厳しいところへ投げ込むことによって、外へのチェンジアップやカーブのコンビネーションが生きてくる。
田口もそうだし、かつての高橋尚成や宮本和知もこのタイプのピッチャー。ジャイアンツの左の先発って、こういうタイプが多い気がする。
となれば、カギを握るのはやはりキャッチャーだ。これも僕の私見になるのだけれど、小林って、球の遅いコントロールピッチャーのリードが下手だと思う。ならば、先日、田口を好リードした大城を起用するべきだろう。あるいは、この2試合、内海とファームでバッテリーを組んでいる田中貴也を思い切って上げてみても面白いと思う。
いずれにしても、内海哲也が6回2失点くらいでゲームを作れれば、ジャイアンツの5月反攻のきっかけになるのではないかと思う。
コメント