ソフトバンクに3連敗で崖っぷち、第3戦に高橋優を先発させた意図とは?

2019年10月22日

巨人-ソフトバンク(日本S)3回戦

東京ドーム

G 2  ―  H 6

チーム123456789R
ソフトバンク0114000006
巨人1010000002
投手リレー
H:バンデンハーク-石川-甲斐野-モイネロ-森
G:高橋優-鍵谷-戸郷-高木京-澤村-田口-中川

負けられない試合でルーキーをマウンドに送る原監督

自分たちの野球がまったくさせてもらえず、ホークスに力負けの3連敗。ジャイアンツはいよいよ後がなくなった。

第2戦が終わった時点で、第3戦の先発は菅野だろうと思っていた。でも、昨日発表された予告先発は高橋優貴。正直、ゲーム前から厳しい試合になるとは思っていた。

1回裏に亀井が先頭打者ホームランで先制したのも束の間。2回表に先頭のグラシアルにホームランを許してあっさり同点に追いつかれると、3回には2死1・2塁のピンチを迎えて、あっさりと降板して鍵谷に交代。今の高橋優貴の実力ではこんなものなんだろう。

その裏に亀井の2打席連続ホームランで同点に追いついたジャイアンツは、4回表、ルーキーの戸郷をマウンドに送り出す。

戸郷は1死から内川に低めのボールになるカットボールをレフト前に運ばれると、そこから崩れてしまう。1死1塁で8番甲斐、9番バンデンハークと続く打線は、こう言っては悪いが安パイだ。DHのある福岡では、下位打線の厚みと迫力がホークスとジャイアンツで圧倒的な差を生んでいるけれど、DHのない東京ドームでは8番9番はジャイアンツと大差ない攻撃力しかもたない。

しかし戸郷は安パイであるはずの甲斐に四球、バンデンハークのピッチャー前のバントを3塁悪送球でピンチを広げてしまう。

第2戦でもそうだったけれど、こういうミスをホークスは見逃さない。きっちりと得点を重ねて2-6。これで勝負あった。

それにしても、なぜ、原監督は今季それほど実績を積みあがたわけでもないルーキーの高橋優貴に先発を任せ、ほとんど1軍経験のないルーキーの戸郷を同点の場面でマウンドに送ったのだろうか?

今年は日本一にならなくていいと思っている!?

原監督はレギュラーシーズン優勝後に、たびたび「あとひと山、ふた山越えなければいけない」と語っている。もちろん、ひと山はCS、ふた山は日本シリーズだ。

でも、ソフトバンクと相まみえたとき、ふた山目を越えるのは厳しいと感じたのではないだろうか?

選手層の厚みがまるで違うソフトバンクと巨人

まず、ホークスとジャイアンツでは選手層の差がぜんぜん違う。とくに投手陣。

ジャイアンツの先発は、レギュラーシーズンでは山口俊、菅野、メルセデス、桜井、高橋優らがローテーションで回っていたけれど、7回まで任せられるのは山口俊、菅野くらいなもので、その菅野を故障で欠くと2番手以降は投げてみなければわからない投手ばかり。しかも投げても6回、5回がやっとというレベル。

リリーフ陣に関しては、デラロサ、中川、澤村、大竹、田口、鍵谷など頭数はいるけれども、ホークスの森、モイネロ、甲斐野、嘉弥真らに比べるとどうしても見劣りしてしまう。ホークスはほかにも高橋純平や松田遼馬もいるし、レギュラーシーズンはほとんど投げていない岩嵜や石川がベンチ入りしている。武田翔太、椎野らはベンチからも外れている。

毎年日本シリーズに出ているホークスの経験値

そして、日本シリーズでの経験値だ。

ジャイアンツが6年ぶりの日本シリーズなのに対し、ホークスは2014年、2015年、2017年、2018年、2019年とこの6年で5度日本シリーズに出て、いずれも勝っている。

ベンチも選手もシリーズでの勝ち方を知っている。

第2戦の周東の使い方などがいい例だろう。

逆にジャイアンツは、9回にヒットで出塁した阿部慎之助の代走・増田が1死1塁の場面で、ワイルドピッチで3塁を狙いアウトになってしまった。

あの場面、点差は4点もあるのだから、無理に3塁に進む必要なんてまるでない。3塁コーチャーの元木コーチも止めていたように思う。冷静に考えればわかるはずだ。でもおそらく、負けているゲームで代走の切り札として、走塁で流れを変えようとか思ったのではないだろうか? 多少なりとも周東を意識して。

巨人の若手に経験を積ませた第3戦

原監督はこの第3戦、高橋優貴や戸郷翔征をはじめとした若手に経験を積ませるために起用したのではないかと思う。特にそう思ったのが、スタメンマスクの大城だ。

捕手の起用でいえば、守備面を考えれば小林や炭谷の方が優れている。特に機動力を使うホークスに対しては小林の肩は抑止力に繋がる。

でも、日本シリーズの経験値という点で考えれば、大城も小林もゼロ。炭谷だって2008年にほんの少し出た程度で、大差はない。

このシリーズでは甲斐のシリーズ全体を通した攻めにジャイアンツ打線は苦しめられているけれど、残念ながらジャイアンツの捕手にそういったリードをできるものはいない。

ならば、打撃の良い大城をスタメンで起用すれば、下位打線に厚みが生まれるし、なにより大城の成長につながる。

原監督は決して日本シリーズを捨てているわけではないだろうけれど、絶対に勝ちに行くのであれば、第3戦に菅野、第4戦に山口俊を起用していたはずだ。

それよりも、ホークスのように毎年日本シリーズに出られるチームを作ることを目指しているのではないだろうか?

せめて一矢報いたい巨人・菅野に期待

日本シリーズは4つ勝った方が日本一だ。

ということは3つまで負けられるということ。ジャイアンツはまだ3つしか負けていないし、1989年のようにここから4連勝して逆転日本一という可能性もまだまだある。

とはいえ、戦力差、経験値、シリーズの流れを考えても、かなり厳しいといえる。

でも、阿部慎之助のラストシーズン。1試合でも多く、1打席でも多く慎之助が見たい!

明日の先発は菅野。レギュラーシーズンは腰の不調で本来のピッチングができず、規定投球回にも到達できなかった。クライマックスシリーズは登板を回避した。

正直、昨年のような圧倒的なピッチングは期待できない。でも、投げられるならば、エースとしての意地を見てみたい。

まず1つ。東京ドームで勝ち星を挙げるジャイアンツが見たい!

絶対勝つぞ!ジャイアンツ!

試合レポート
ジャビッ党をフォローする

1975年、ジャイアンツの歴史上、唯一の最下位だった年に生まれる。
同学年の選手は高橋由伸、上原浩治、高橋尚成、井端弘和、岡島秀樹など。

生まれてからの最初の記憶が、祖父の家のテレビで観た王さんの756号という巨人ファン。1989年の近鉄との日本シリーズ、3連敗からの逆転日本一を疑わず、それが実現したことから、本格的にジャイアンツにのめり込む。

高校時代から東京ドームに通い始め、1994年には東京ドームでアルバイトをし、日本シリーズでは長嶋茂雄監督の胴上げを生で観る

大学時代に某スポーツ解析ソフトウェア会社にアルバイトとして働き始め、そのまま入職。野球とラグビーのデータ入力と解析を担当した。

2008年には年間およそ50試合ほど、東京ドーム、神宮、横浜などで観戦したが、仕事の都合上、現在は日テレG+での観戦やネット観戦が多い。

夢は東京ドームの年間シートを購入して、毎試合生観戦すること。

ジャビッ党をフォローする
ジャビッ党|巨人ファンのジャイアンツ愛に満ちた応援ブログ

コメント

タイトルとURLをコピーしました