クライマックスシリーズ・ファイナルステージ、セ・リーグ優勝チームの読売ジャイアンツが1勝のアドバンテージをもって、3位の阪神タイガースを東京ドームに迎え撃った。
試合は、初回に丸・岡本の連続ホームランで2点を先制すると、2回には亀井、坂本のタイムリーで3点をを追加。ジャイアンツ先発の山口俊は7回1/3を1失点に抑える好投。9回にデラロサが押し出しで1点を失うものの、田口が後続を断ち、5-2で快勝。アドバンテージを含めて2勝0敗とした。
ジャイアンツ打線が先発・望月を序盤で攻略
昨日のブログ記事で、タイガースの攻略法と望月の攻略法を書いたのだけれど、ジャイアンツ打線は攻略法1の「速攻で先発を攻略」を実践して、見事に快勝してくれた。
タイガースは先発・望月の制球がバラついていたこともあって、思ったほど内角攻めをしてこなかった(阿部慎之助への第1打席はかなり内を攻めていたけれど)けれど、上位打線がいずれもセンター中心のバッティングで望月を早々に攻略した。
丸のホームラン、亀井のタイムリー2塁打、坂本のタイムリーといずれもセンターから反対方向への打球だ。岡本のホームランはレフトスタンドだったけれど、ストレートをセンター方向という意識があったから、変化球を引っかけずにジャストミートできたのだと思う。
試合のない10日間が良い調整期間に
CSは優勝チームが2位・3位チームの勝ち抜けを待つ形になるので、レギュラーシーズン終了後の試合間隔がどうしても空いてしまう。その間に実戦感覚が鈍ってしまうことを毎年危惧されているのだけれど、今シーズンのジャイアンツにとっては、この待っている時期があってよかったと思う。
まず、今年はシーズン最終戦からファイナルステージまで10日間しか空かなかった。シーズンによっては2週間も空いてしまうこともあったので、10日というのは適度な期間だったと思う。
そして何より今シーズンのジャイアンツは、シーズン終了時に多くの選手がヘトヘトだったので、この10日間が調整期間であるとともに、疲労回復に充てることができたのが大きい。
野手で言えば、下半身に故障の不安を抱える坂本や、ベテランの亀井、投手では初めてフルシーズン1軍で投げた中川や、夏場以降酷使されてきた田口などはかなりリフレッシュできたはずだ。
そして、シーズン終盤に調子が下降気味だった丸や亀井はしっかりと状態を上げてきている。
1回裏、先頭打者の亀井がバッターボックスに入った時、打席での構え方やリズムの取り方がシーズン中とちょっと変わっていた。
これを見て、いい調整期間を過ごしたんだなと思った。
タイガースブルペン陣のゾーンを解き外せ!
今日は望月という経験の浅いピッチャーが先発だったので、上手く攻略できたけれど、2番手以降の岩貞、能見、守屋にはしっかり抑え込まれてしまった(正直、先発が岩貞じゃなくてよかったと思っている)。
今日投げた3人以外も、藤川、ドリス、岩崎、ガルシア、島本と、いずれもいいピッチャーが揃っているので、2戦目以降はタイガースのブルペン陣を攻略していきたいところだ。
いいピッチャーとはいえ、かつてのJFKのように、まるで手も足も出ないというピッチャーではないので、明日は2番手以降の投手からも点数を取りたい。できれば1点、2点ではなく1人の投手から3点くらい奪ってほしい。
中継ぎ陣の誰かを崩すことによって、ブルペンで張り詰めていた緊張の糸のようなものがぷっつり切れてくれたら、一気に中継ぎが崩壊することもあり得ると思う。
今のタイガースはブルペン全体がゾーンに入っているみたいな感じだから、そのゾーンを早く解いておきたい。
巨人の捕手陣に注目!ベンチが配球をコントロールか?
今日の試合、気になったのが、キャッチャーの小林が試合中にやたらと一塁ベンチを見ていたことだ。
とくに4回や9回のピンチの場面で、1球ごとに一塁ベンチをチラ見していた。
ひょっとするとこのシリーズは投手への配球はベンチからサインが出ているのかもしれない。
明日の先発はメルセデスだから、先発マスクは大城の可能性が高いし、3戦目は菅野回避で桜井か戸郷なので炭谷がマスクを被る可能性もある。
ジャイアンツはシーズン同様に日替わりキャッチャーでCSに臨む可能性が高いけれど、リードはベンチからの指示で一貫性を持たせるのかもしれない。
明日以降のキャッチャーの挙動に注目してみたい。
ジャビッ党が選ぶこの日のMVP
MVP・・・山口俊
序盤は抜群の立ち上がりで4回途中までタイガース打線をパーフェクトに抑えてくれた。スタートから飛ばして入ったこともあって、中盤以降は少しバテが見えたけれど、それでも8回途中まで投げてくれたのはさすが!
山口俊に次回登板が回らないうちにCSは決めてしまいたいね!
明日も勝つぞ! ジャイアンツ!
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