負けられないタイガーズに零封負けも、慎之助と藤川の真っ向勝負に涙

2019年09月24日

阪神-巨人 25回戦

甲子園

T 5  ―  G 0

チーム123456789R
巨人0000000000
阪神10000310X5
投手リレー
G:高橋優-鍬原-高木京-鍵谷
T:青柳-ガルシア-岩崎-ジョンソン

ベストメンバーを組むも零封負け

タイガースとの今シーズン最終戦、ジャイアンツはCSを見据えてベストメンバーで臨んだ。

ジャイアンツにしてみれば、勝ち負けよりもCSに向けた主力の調整といった感が強い。でも、タイガースにとっては絶対に負けられない一戦。何せ、1つ負けたらCSへの望みが完全になくなってしまうから。

タイガースファンにしてみれば、「なんでベストメンバーなんだよ!」ってツッコミたくなるよね。ジャイアンツファンにしてみても、CSは広島よりも阪神の方がやりやすいと思ったりもするのだけれど…。

でも、ベストメンバーを組んだ挙句に零封負けという結果に。

こころなしか、坂本がホームランを意識しすぎて大振りになっていたような気がする。

岡本も大きいのを意識している感じがした。

逆に、絶不調の丸はミートを意識して、1本出たのでひと安心かな。

投手陣では、高橋優貴は良かったけれど、「5回までは」という条件が付いてしまうところが残念。

鍬原はちょっとダメだったね。梅野に打たれたホームランは、コースは少し甘かったけれど、低めだったから、あれをスタンドに持っていかれるということは、ボールにキレがないということ。

慎之助と藤川の現役最後の対決

この試合のクライマックスは9回表。

今日、マウンドにはタイガースの守護神・藤川球児。そして打席に立ったのは引退することが明らかになった阿部慎之助。

  • 1球目 148キロ インコースのストレートが高めに浮くが:慎之助が全力の空振り 1ストライク
  • 2球目 149キロ アウトハイのストレートが高めに浮く(藤川力む):見逃し 1ストライク1ボール
  • 3球目 148キロ 真ん中高めのストレートが高めに浮く(藤川力む):見逃し 1ストライク2ボール
  • 4球目 149キロ インコースへのストレートライトポール際への特大ファウル 2ストライク2ボール
  • 5球目 146キロ アウトハイへのストレート空振り三振

点差が開いていたこともあって、藤川球児は慎之助に対して、全球・全力のストレート。対する慎之助も渾身のフルスイング。

涙が出てきちゃうような名勝負だったね。

そして、甲子園での大きな慎之助コール。

藤川球児とタイガースファンの皆さん、ありがとうございました。

ジャビッ党が選ぶこの日の戦犯とVP

戦犯・・・鍬原拓也

勝敗で言えば、鍬原が打たれた2ランが勝負を決定づけたということで、この試合の戦犯になるんだけれど、鍬原の2ランが出ないで、2点差くらいで9回を迎えていたら、藤川球児と阿部慎之助の最後の勝負があんなに素晴らしいものにはならなかったかもしれない。

そういう意味では鍬原は功績があるんだけどね。

でも、鍬原はストレートにしてもスライダーにしても、ストライクを取りに行くボールがいわゆる「置きに行く」ボールになって力がないんだよね。このあたりが来年への課題だね。

VP・・・阿部慎之助

三振したけれど、巨人ファン、阪神ファンに感動を与えてくれたのでVPにしたい。だって0点だったし、これで慎之助の打席がなかったら、甲子園に観に行った巨人ファンはがっかりだよね。

次は27日の東京ドーム最終戦。キャッチャー慎之助が見られるか、注目だ。(CSも戦力として考えているから、故障のリスクのあるキャッチャーはないと思うけれど)

試合レポート
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1975年、ジャイアンツの歴史上、唯一の最下位だった年に生まれる。
同学年の選手は高橋由伸、上原浩治、高橋尚成、井端弘和、岡島秀樹など。

生まれてからの最初の記憶が、祖父の家のテレビで観た王さんの756号という巨人ファン。1989年の近鉄との日本シリーズ、3連敗からの逆転日本一を疑わず、それが実現したことから、本格的にジャイアンツにのめり込む。

高校時代から東京ドームに通い始め、1994年には東京ドームでアルバイトをし、日本シリーズでは長嶋茂雄監督の胴上げを生で観る

大学時代に某スポーツ解析ソフトウェア会社にアルバイトとして働き始め、そのまま入職。野球とラグビーのデータ入力と解析を担当した。

2008年には年間およそ50試合ほど、東京ドーム、神宮、横浜などで観戦したが、仕事の都合上、現在は日テレG+での観戦やネット観戦が多い。

夢は東京ドームの年間シートを購入して、毎試合生観戦すること。

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