【M6】澤村が3回パーフェクトも、後続が打たれて惜敗。ブルペンデーはありなのか?

2019年09月14日

巨人-広島 25回戦

東京ドーム

G 5  ―  C 6

チーム12345678910R
広島000103010 16
巨人000210101 05
投手リレー
C:ジョンソン-レグナルト-中村恭-菊池保-フランスア-今村
G:澤村-高木京-マシソン-大竹-田口-中川-デラロサ

2019年シーズン、カープとの最終戦。広島は先発に巨人キラーのジョンソンを立てたのに対し、先発不足の巨人は先発に澤村を指名し、ブルペンデーとした。ゲームは5-6と惜敗。レギュラーシーズンでは10勝14敗1分と今年もジャイアンツはカープに負け越してしまった。

ジャイアンツにブルペンデーは向いてない?

今日の先発は、今シーズン、ブルペンの一角を担っている澤村だった。

ブルペンデーと決めていた今日の澤村の役割は「オープナー」。澤村は自分の役割をしっかりと果たし、3イニングをパーフェクトに抑えた。

これまでのジャイアンツだったならば、3回パーフェクトの澤村が4回もマウンドに上がったと思う。ヒット1本打たれるまで、あるいはランナーをためてピンチになるまでとか、「行けるところまで行いかせる」起用法だったと思う。

ただ、今日は初めから3回までと決めていたみたいだ。

次のピッチャーも準備しやすいから、悪くはないと思うのだけれど、結果が伴わなかった。

9月14日ブルペンデーの巨人の投手成績

澤村拓一 3回 0失点
高木京介 2回 1失点
マシソン 2/3回 2失点
大竹 寛 0/3回 1失点
田口麗斗 1/3回 0失点
中川皓太 1回1/3 1失点
デラロサ 1回2/3 0失点
鍵谷陽平 1回 1失点

投手リレーの中で一番の誤算だったのはマシソンだろう。

1回持たずにランナーを残して降板、続く大竹、田口がランナーを返して逆転されてしまう。

6回に3人もピッチャーを投入したことで、7回以降のピッチャーに負担がかかってしまった。延長に入った時点でブルペンに残っていたのは鍵谷と宮國の2人だけ。もし、延長が12回までいっていたら、明日は先発の澤村以外にも鍵谷や宮國も使えないという状況になりかねなかった。

なれない継投策が失敗

ジャイアンツはシーズン終盤のここにきて初めて「ブルペンデー」を実施した。

投手陣の準備から、交代のタイミング、継投の流れまで、運用が初めての戦術だ。

勝ち負けにこだわる必要のない、オープン戦のように、澤村3回、高木京介2回、マシソン1回みたいな計画的な投手リレーが計画通り進むわけがない。

でも、ブルペンデーである以上、継投で不調な投手がいることも想定しつつ、ある程度計画通りの投手リレーをする必要があったと思う。

例えばマシソン。2死から西川にヒットを打たれて、菊池を歩かせた時点で交代となった。この時点でのスコアは3-1で2点リード。マシソンのボールのキレなどを考えて、通常であれば交代もやむを得ないのかもしれないけれど、この時点ですでにブルペンの駒を2枚使っているのだから、もう少し我慢するべきだったのだと思う。

ブルペンデーの戦術に関しては、多少失点をしても、マウンドに上げたピッチャーに1イニングを託すという覚悟が必要なんだと思う。(あらかじめワンポイントで起用するという計画の投手は例外)

6回、マシソンを続投させていても、逆転されたかもしれないし、もっと点を取られたかもしれない。でも、逆転されなかった可能性もあるし、少なくとも7回以降の継投が少し楽になったはずだ。

ブルペンデーは、次の試合のブルペンへの負担も考慮して、計画的な投手起用が必要な戦術だ。たとえその試合を落としたとしても、当初想定した継投策を著しく逸脱した投手交代をしてはいけない戦術だと思う。

毎試合勝利が求められるジャイアンツで、さらに変幻自在、臨機応変の采配を振るう原監督にとっては、ブルペンデーという戦術そのものが合っていないのではないかと思う。

ジャビッ党が選ぶこの日の戦犯とVP

戦犯・・・大城卓三

10回1死3塁で痛恨のパスボール。体の正面にきたワンバウンドのフォークボールは何が何でも止めてあげなきゃダメだ。あれを後ろに逸らすようだと、フォークボールを決め球にしているピッチャーはワンバウンドが投げられなくなってしまう。

9回裏2死満塁でサヨナラを決めていれば、逆にヒーローになれていたんだけどね。

VP・・・澤村拓一

3回をパーフェクト。4回、5回と行けるところまで投げさせれば7回2失点くらいでまとめられたのではないかと思う。澤村は気持ちが乗ると意気に感じてピッチングが冴えるタイプの投手だと思う。その気にさせれば、もっともっといい結果を残してくれると思う。

ジャビッ党党員からの澤村への応援メッセージ

ペンネーム:澤村ファン(10代男性)

イップスになりながらも150キロ台は僕にとっての涙の一瞬だった。

僕はイップスで野球を辞めてしまいましたが、澤村拓一選手はめげずに頑張ってる。チームが勝つのはもちろん大事。
(略)
イップスの気持ちをわかってほしい。そしてチームが全員澤村拓一選手を支えてるのをみてファン一同も優勝に向かうべきだ!頑張れ澤村拓一!頑張れジャイアンツ!

試合レポート
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1975年、ジャイアンツの歴史上、唯一の最下位だった年に生まれる。
同学年の選手は高橋由伸、上原浩治、高橋尚成、井端弘和、岡島秀樹など。

生まれてからの最初の記憶が、祖父の家のテレビで観た王さんの756号という巨人ファン。1989年の近鉄との日本シリーズ、3連敗からの逆転日本一を疑わず、それが実現したことから、本格的にジャイアンツにのめり込む。

高校時代から東京ドームに通い始め、1994年には東京ドームでアルバイトをし、日本シリーズでは長嶋茂雄監督の胴上げを生で観る

大学時代に某スポーツ解析ソフトウェア会社にアルバイトとして働き始め、そのまま入職。野球とラグビーのデータ入力と解析を担当した。

2008年には年間およそ50試合ほど、東京ドーム、神宮、横浜などで観戦したが、仕事の都合上、現在は日テレG+での観戦やネット観戦が多い。

夢は東京ドームの年間シートを購入して、毎試合生観戦すること。

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