【M9】今永から岡本が逆転2ラン!敵地3連戦の初戦を制しマジック再点灯!優勝へのカウントダウンが始まった

2019年09月10日

DeNA-巨人 20回戦

横浜

De 2  ―  G 4

チーム123456789R
巨人0000020204
DeNA0010000012
投手リレー
G:クック-高木京-田口-大竹-中川-デラロサ
De:今永-エスコバー-砂田

天王山第1ラウンドは負けられないDeNAと負けても平気な巨人

敵地横浜スタジアムで2位ベイスターズと天王山を迎えたジャイアンツ。ゲーム差が4に広がったこともあり、最悪3連敗でも首位はひっくり返らない。気持ち的には余裕があるジャイアンツは、ここをしっかり勝ち越して、ベイスターズに引導を渡したい。

ジャイアンツの先発は、来日初先発の元守護神クック。対するベイスターズは中8日でエース今永。

ふつうに星勘定すれば、投手の力量からして、ジャイアンツ的には敗戦覚悟だよね。

ベイスターズはこの試合に必勝を期すために、わざわざ今永のローテーションを組みかえてこの試合に臨んでいる。決して先発投手陣の層が厚いわけではないベイスターズは、ローテーションを組みかえた影響もあり、この天王山を前に4連敗してしまった。ジャイアンツも9月7日にスワローズに勝つまで6連敗中だっただけに、ベイスターズがつまずいてくれたのは大きかった。

ベイスターズにとっては、今日は絶対に負けられない試合だ。わざわざ今永をぶつけて、ここで負けたら、先週の4連敗がムダだったことになるからだ。

ジャイアンツは、今永だから半分は負け覚悟。CSに向けて、今永攻略のデータを集められればいいかなといった感じだ。

クックははっきり言って計算できない先発ピッチャーだ。

ずっとリリーフをやっていた投手だから、スタミナがないというのもあるけれど、ランナーを背負うとクイックは下手だし、制球も乱れる。序盤で大量失点なんて事態も想定できた。

巨人は想定以上の投手リレーができた

ベイスターズのスタメンオーダーを観て「意外とクック、いけるかも」と思った。

というのも1番乙坂、6番梶谷、8番大和という打順だったからだ。

1番乙坂ならば、初回から足でひっかきまわされることはないし、スタメンオーダーで足が使えそうな梶谷、大和も打順的にはあまり足を気にしなくても良さそうだ。

対クックで考えれば、1番梶谷や1番神里、9番大和の方が嫌だったよね。

先発クックは、3回0/3でロペスのソロホームランによる1失点だけ。上出来だ(この程度で上出来って思っちゃうくらいの先発ピッチャーのレベルが落ちているともいえるけれど)。

4回は高木京介がクックの出したランナーを返さず、しっかり火消しをして、5回も無失点。田口、大竹、中川もしっかり自分の仕事を果たしてくれた。

継投策は途中で1人か2人調子の悪い投手が出てきて失点しがちだけれど、9回のデラロサまで0点で繋げたのは想定以上だろう。

デラロサは柴田にソロホームランで1点を失うけれど、3点差で勝っていた場面だから、ソロホームランはOK!むしろ全球ストレートで、押し込めたという収穫の方が大きい。ベイスターズ打線にスライダーを見せなかったことは明日以降にプラスに働くはずだ。

4番の仕事を果たした岡本もすごいけど3点目が原巨人の強さ

この試合、今永を攻略できるとすれば「絶対に負けられない」というプレッシャーからくる自滅だと思っていた。でも、今永は崩れなかったね。梶谷の好フィールディングなどにも助けられたけれど、大一番で自分の力を発揮できる今永は、素晴らしいピッチャーだ。

でもジャイアンツの4番がそれを上回った。

丸が際どいボールを選んで四球で出塁した直後、岡本が今永の初球、チェンジアップをものの見事にレフトスタンドに運んだ。ストライクからストライクに落ちるチェンジアップ。四球のあとだけにストライクが欲しかったカウント球。でも、失投といえるほどのボールじゃなかったと思う。4番相手に変化球から入っているし。

岡本は変化球を狙い打ったのじゃないかな。今永にしてみれば後悔の残る一球だったかもしれない。

岡本は8回に、エスコバーから甘く入ったストレートを再びレフトスタンドへ! 大事な首位決戦で、エースとセットアッパーから価値のあるホームラン。見事としか言いようがないね。

今日の首位決戦を制した最大の功労者は岡本で、続く功労者はクックの後を繋いだ中継ぎ投手陣だ。

でも、辰徳ジャイアンツの強さを象徴しているのは8回表の3点目の取り方だろう。

先頭の亀井がヒットで出塁すると、すかさず代走に増田を送る。増田はエスコバーから以前、盗塁しており、ランナーとしてプレッシャーをかけ、けん制悪送球を誘う。無死2塁で、坂本が送りバント。1死3塁として、3番丸がきっちり犠牲フライで3点目を挙げた。

代走増田を送った場面から丸が犠牲フライを打つという一連の流れの中で、ベンチとフィールドプレイ―ヤーである増田、坂本、丸の意識はおそらく一致していたのではないだろうか?

無死2塁の場面で、坂本、丸、岡本を普通に打たせてもヒットで追加点が取れたかもしれない(現に岡本はホームランを打ってるし)。でも、あえて原監督は坂本にバントのサインを出した。この「主軸にバント」とう1点の取り方は原采配の特徴でもあるし、チーム全体に勝つという認識を改めて刷り込ませる効果もある。

坂本にバントというサインに対して、坂本を信頼していないとか批判する人がいるかもしれない。あるいは、坂本、丸、岡本で普通に打たせて点が取れなかったら仕方ないという考え方もあるかもしれない。

でも、僕は違うと思う。

相手のエース今永から勝ち越して1点リードで迎えた終盤。この試合を勝つことで、ベイスターズを精神的に凹ませることができる。戦意喪失までいかないにしても、モチベーション低下させれば明日以降も有利に戦える。その意味でも1点の追加点が大きい。「点が取れなければ仕方ない」で済ませる状況ではないのだ。

ここでバントのサインを出しても、しっかり遂行してくれる坂本への全幅の信頼と、3塁にランナーを置いた場面で、犠牲フライを打てる丸の打撃技術への信頼、そしてそれに応えた結果の3点目だったと思う。

今日の勝利でマジック9が再び点灯した。ひとケタマジックはもう優勝へのカウントダウンだ。ここから一気にマジックは減っていく気がする。

ジャビッ党が選ぶこの日のMVP

MVP・・・岡本和真

ジャイアンツの打線のど真ん中で、その勝敗の重責を担う役割となった岡本和真。さすがに今シーズンは3割30本100打点は無理だけれど、本塁打は昨年の本数を超えたい!ここから量産してほしいね。

優勝するぞ! ジャイアンツ!

試合レポート
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1975年、ジャイアンツの歴史上、唯一の最下位だった年に生まれる。
同学年の選手は高橋由伸、上原浩治、高橋尚成、井端弘和、岡島秀樹など。

生まれてからの最初の記憶が、祖父の家のテレビで観た王さんの756号という巨人ファン。1989年の近鉄との日本シリーズ、3連敗からの逆転日本一を疑わず、それが実現したことから、本格的にジャイアンツにのめり込む。

高校時代から東京ドームに通い始め、1994年には東京ドームでアルバイトをし、日本シリーズでは長嶋茂雄監督の胴上げを生で観る

大学時代に某スポーツ解析ソフトウェア会社にアルバイトとして働き始め、そのまま入職。野球とラグビーのデータ入力と解析を担当した。

2008年には年間およそ50試合ほど、東京ドーム、神宮、横浜などで観戦したが、仕事の都合上、現在は日テレG+での観戦やネット観戦が多い。

夢は東京ドームの年間シートを購入して、毎試合生観戦すること。

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