エースの菅野の背信投球で交流戦優勝を逃す。菅野再生のためには思い切った発想を!

2019年06月23日

巨人-ソフトバンク 3回戦

東京ドーム

G 1  ―  H 5

チーム123456789R
ソフトバンク4000001005
巨人0001000001
投手リレー
H:和田-嘉弥真-椎野-モイネロ-甲斐野
G:菅野-大江-大竹-野上-高木-鍬原-中川

勝った方が交流戦の優勝という天下分け目の一戦。伝統的にジャイアンツはこういう勝負に強いのだけれど、残念ながら今日は違った。

満を持して送り込んだエース菅野が初回4失点。ジャイアンツ打線は4回に打った岡本のソロホームラン1本の1点しか奪えず、1-5で敗退。交流戦の優勝を逃した。

菅野の復活を待っていたら、今シーズンは終わってしまう

ジャイアンツのエース菅野の自慢の制球力は見る影もなかった。

右打者の外角低めへ要求されたストレートやツーシームはことごとく内角高めに抜けていく。スライダーやカットボールは高めに浮く。押さえつけようとすると、今度は外角のボールソーンからさらに外へと外れていく。

初回は確かに不運もあった。グラシアルと松田の打球は、とんだコースが悪かったし、坂本のエラーもあった。でも、2回表の先頭バッター、投手和田に対しての四球は言い訳できない。しかも最後の1球は炭谷のサインに首を振って自らが選んだ球種で四球だ。そりゃ、いくらエースでも、自分の甥っ子でも、原監督も替えるよ。

つくづくピッチャーは制球力だなと思う。

キャッチャーの構えたところにほとんど投げられない菅野に対して、ホークスの先発和田は、捕手・甲斐の構えたミットにほとんどコントロールされていた。

前回、前々回の2試合だって、勝ち星こそついていたものの、菅野本来の投球とは程遠いピッチングだった。今シーズンでこれぞ菅野!という投球を見せたのは開幕戦くらいではないだろうか?

宮本コーチは今日の試合後に

「エースとして立ち上がってくれると思います。信頼は失っていません」

なんてコメントを残していたけれど、このままローテーションで投げさせ続けていては、復調はおぼつかないと思う。

おそらく、2試合に1回くらいは打ち込まれて、ゲームを作れても7回3失点とか4失点という内容が続くのではないかと思う。もう7つも勝っているから、シーズン終了までローテーションを守れば、2ケタは勝つだろうけれど、終わってみたら11勝10敗、防御率4.95くらいの成績になってしまうのではないだろうか?

並のピッチャーならばそれでいいかもしれない。でも、僕らが菅野に求めているものは、もっと高い次元のピッチングであり、背番号18にふさわしいエースの成績だ。

ならば、なにか手を打つべきだろう。

期間限定でクローザー・菅野を試してみる

菅野の不調は、腰の調子もあると思うけれど、勤続疲労によるコンディション不良が原因だと思う。登録抹消して、2週間くらいミニキャンプを張って、ランニング中心のメニューで下半身を作り直すのが一番よいと思う。でも、それを許すほどの余裕はジャイアンツにはないと思う。

前に、「阪神打線にボコられた菅野は10失点。今年の菅野はやっぱり変。どうすれば復活する?」でも菅野不調の原因と再生のための考えを書いている。その中では2つの方法を提案した。

  1. 序盤から出力を上げる投球スタイルにする
  2. 配球パターンを変えていく

このうち「2」はすでに捕手を小林から炭谷に変え、実践している。一時的には効果があったものの、やはり本来の投球とは程遠く、ゴマカシでしかないことがわかった。

ならば、最初から全力投球する「1」の投球スタイルで投げるという方法を試すべきだろう。ただ、この方法だと、当然完投は難しい。

それならば、いっそのこと、菅野をクローザーとして起用してみてはどうだろうか?

今のジャイアンツは中川がクローザーを務めているけれど、マシソンが故障して7回、8回を安心して任せられる投手がいなくなってしまった。昨日、新外国人デラロサと契約合意したと発表されたけれど、この投手だって未知数だ。ボールは速いらしいけれど、「コントロールは? 牽制は? クイックは?」使ってみたらクックとあまり変わらないという可能性も低くない。過剰な期待は禁物だ。

ならば、そのデラロサが使えるかどうかのメドが立つまででもいいから、菅野をクローザーとして使ってみてもよいのではないか?

先発だって駒は足りなけれど、山口俊を軸に、桜井、今村、メルセデス(ちょっと不安定だけど)の4人に、高田、大江、大竹、野上らを使えば、なんとかなるのではないだろうか? 今の菅野の状態ならば、大竹や野上が先発しているのとあまり変わらないと思う。

菅野は多彩な変化球を持っているし、そのそれぞれが決め球になるキレがあるけれど、1イニングだけならばストレートだけで押すことも可能だ。

2007年に1シーズン限定で上原に抑えをやらせたように、思い切って配置転換してみるのもいいだろう。原監督、ぜひ御一考を!

ジャビッ党が選ぶこの日の戦犯とVP

戦犯・・菅野智之

1週間に1度の登板で、アウト3つしか取れない菅野なんて、もう観たくない。上原も引退してしまったし、来シーズンは背番号19に戻したほうがいいかもしれないな。

VP・・・岡本和真

菅野のあとを受けて、2イニングを無失点に抑えた大江も評価したいけれど、岡本のホームランが見事すぎた。この日、ジャイアンツファンが東京ドームでオレンジタオルを回せた唯一の機会を作っただけに、ここは岡本をVPに選びたい。

交流戦優勝は逃したけれども、ホークス以外のチームにすべて勝ち越したことで、貯金を4つ増やし、セ・リーグの首位に立つことができた。リーグ戦再開後も1戦必勝で勝ち星を積み重ねてほしい。

絶対勝つぞ!ジャイアンツ!

試合レポート
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1975年、ジャイアンツの歴史上、唯一の最下位だった年に生まれる。
同学年の選手は高橋由伸、上原浩治、高橋尚成、井端弘和、岡島秀樹など。

生まれてからの最初の記憶が、祖父の家のテレビで観た王さんの756号という巨人ファン。1989年の近鉄との日本シリーズ、3連敗からの逆転日本一を疑わず、それが実現したことから、本格的にジャイアンツにのめり込む。

高校時代から東京ドームに通い始め、1994年には東京ドームでアルバイトをし、日本シリーズでは長嶋茂雄監督の胴上げを生で観る

大学時代に某スポーツ解析ソフトウェア会社にアルバイトとして働き始め、そのまま入職。野球とラグビーのデータ入力と解析を担当した。

2008年には年間およそ50試合ほど、東京ドーム、神宮、横浜などで観戦したが、仕事の都合上、現在は日テレG+での観戦やネット観戦が多い。

夢は東京ドームの年間シートを購入して、毎試合生観戦すること。

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