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日ハムからトレードできた鍵谷陽平と藤岡貴裕は成功するのか?

6月26日、ジャイアンツの吉川光夫、宇佐見真吾と日本ハムファイターズの藤岡貴裕、鍵谷陽平との2対2のトレードが発表された。新外国人のデラロサと合わせて3人の投手が加入することはブルペンの底上げにつながるが、果たしてこのトレードは成功するのだろうか?

菅野と並び大学BIG3と称された藤岡には先発も期待

藤岡貴裕は1989年生まれのサウスポーだ。東洋大学時代は剛腕投手で、野村祐輔(明大→広島)、菅野智之(東海大→巨人)と並びBIG3と称される投手だった。2011年のドラフトでは3球団競合の末、千葉ロッテマリーンズが1位で獲得。ルーキーイヤーの2012年は開幕から先発ローテーションをつかみ、初登板初先発初勝利を手にした。

プロ入り後3年間は主に先発投手として、ローテーションの一角を担うが、いずれの年も6勝どまり。2015年からはブルペンに回るが、2017年は登板機会が激減し、2018年7月に北海道日本ハムファイターズにトレードに出された。

ファイターズでも1軍での登板機会は少なく、ジャイアンツにトレード入団することになった。

春先の藤岡の投球を動画で見た感じでは、速球は140キロ台前半で、デビュー当時のような剛腕投手ではなくなっているようだ。
持ち球はカーブ、スライダー、フォーク、チェンジアップで、ストレートを主体に、カーブやスライダーでカウントを稼ぎ、フォーク系の落ちるボールを決め球に使うタイプのようだ。

大学BIG3では、菅野、野村に大きく水を開けられてしまったけれど、今回のトレードで菅野と同じチームになったというのは藤岡にとってプラスかもしれない。かつてのライバルがそばにいることで、大学時代のような輝きが取り戻せるといいよね。

ブルペン陣の補強としてのトレードだったのかもしれないけれど、藤岡は先発タイプのような気がする。フィールディングやバッティングもいいらしいので、打席のあるセ・リーグで先発をさせてみると面白いかもしれない。

澤村-鍵谷-鍬原の中大トリオ結成か!?

鍵谷陽平は1990年生まれの右投げ右打ち。北海高校から中央大学へ進学し、2012年、ドラフト3位で北海道日本ハムファイターズに入団した。ルーキーイヤーから中継ぎとしてコンスタントに活躍し、2017年には60試合に登板、2勝3敗1S17H、防御率2.53という成績を残した。

今シーズンは28試合で防御率は4点台だけれども、150キロ級のストレートとフォーク、スライダーを操るパワーピッチャーだ。今回のトレードでは、鍵谷の方がブルペン強化という意味では期待されているといっていいだろう。

中央大学出身ということで、阿部慎之助、亀井善行、澤村拓一の後輩にあたり、鍬原拓也の先輩にあたる。ピッチングスタイルからは、澤村や鍬原と同タイプのピッチャーと言える。気になるのは制球力だね。澤村、鍬原よりもコントロールがよければ、すぐにでも1軍で使えるかもしれない。

1軍ブルペンで中大トリオを結成して、お互いに切磋琢磨することで、3人ともレベルアップしてくれれば言うことなしだね。

巨人―日ハムのトレードは日ハムの方が得している!?

トレードに関して言えば21世紀になってから、ジャイアンツとファイターズは蜜月関係にあると言える。2003年以降、両チームでの交換トレードは13回! ほぼ毎年トレードをしている。

2000年以降の巨人と日ハムのトレード

  • 2003年【巨人】入来祐作 ←→ 井出竜也【日本ハム】
  • 2004年【巨人】河本育之 ←→ 中村隼人【日本ハム】
  • 2005年【巨人】金銭 ←→ 伊達昌司【日本ハム】
  • 2006年【巨人】岡島秀樹 ←→ 実松一成、古城茂幸【日本ハム】
  • 2008年【巨人】林昌範、二岡智宏 ←→ マイケル中村(MICHEAL)、工藤隆人【日本ハム】
  • 2009年【巨人】岩舘学 ←→ 金銭【日本ハム】
  • 2010年【巨人】オビスポ ←→ 須永英輝、紺田敏正【日本ハム】
  • 2011年【巨人】金銭 ←→ 高橋信二【日本ハム】
  • 2013年【巨人】市川友也 ←→ 金銭【日本ハム】
  • 2015年【巨人】須永英輝、矢野謙次 ←→ 矢貫俊之、北篤【日本ハム】
  • 2016年【巨人】大累進 ←→ 乾真大【日本ハム】
  • 2017年【巨人】大田泰示、公文克彦 ←→ 吉川光夫、石川慎吾【日本ハム】
  • 2018年【巨人】吉川光夫、宇佐見真吾 ←→ 藤岡貴裕、鍵谷陽平【日本ハム】

移籍前と同じくらい活躍した選手を緑、移籍後に移籍前よりも活躍した選手を赤で示してみた。

大田泰示を筆頭に、ジャイアンツから移籍した選手はファイターズで活躍するケースが多い。ジャイアンツはFAなどの補強も多く、2軍でくすぶっている選手が多いからだろう。大田と一緒にファイターズへ移籍した公文はその典型だ。

一方で、ファイターズからきた選手で、ジャイアンツでレギュラーを獲得した選手は皆無だ。これは、ほとんどのケースでジャイアンツが即戦力を求めているからだと言える。若手でジャイアンツに入団してきたのは石川慎吾くらいのものだろう。つまりその年のうちに結果を出してほしいと思う戦力を獲得している。

そういう意味で言えば、2010年の紺田は代走要員として活躍したし、2011年の高橋信二は右の代打としてそれなりに頑張ってくれた。2人はジャイアンツに来た時にはすでにピークを過ぎていたから、ジャイアンツとしては、ある程度成功していると言っていいだろう。

トレードを損得勘定してはいけないのだけれど、どちらの球団が得をしているかといえば、ファイターズだろう。

ジャイアンツが得をしたと言えるのは2006年のトレードくらいだ。中継ぎ左腕として活躍していた岡島はメジャー志向があって、FAで出ていく可能性を指摘されていた投手だ。この岡島と交換で入団した實松は2番手捕手、3番手捕手として、古城は内野のユーティリティプレイヤーとして長くジャイアンツに貢献してくれた。

岡島のトレードに関しては、日本ハムも折込み済みだっただろう。

そして2000年以降、両チームの間でもっとも大型のトレードとなったのは2008年のトレードだ。二岡はジャイアンツのレギュラーでスタープレイヤーだったし、マイケルはファイターズの守護神だった。2人ともピークを過ぎていたけれども、二岡はDHのあるパ・リーグだからこそ、あれだけ活躍できたともいえる。

この時の二岡は坂本の台頭もあったし、スキャンダルもあって、ジャイアンツに居場所がなかった(ライトスタンドからも「モナ岡」って野次が飛んでいた)から、二岡にとってもいいトレードだったよね。

ジャイアンツに入団したマイケルは、まるで期待外れだったけれど、工藤は代走、守備要員として力を発揮していた。ただ、当時のジャイアンツの外野の層は厚く、同タイプの控えとしても松本哲也、鈴木尚広がいて、出場機会には恵まれなかった。結局、移籍した中日で長く活躍した。

藤岡、鍵谷はジャイアンツで成功するのか?

鍵谷に関して言えば、今シーズンのブルペンの一角を担ってくれる可能性は大いにあると思う。セットアッパーとまではいかなくても、6回あたりに出てきて、1イニングを力でねじ伏せるピッチングができると思う。ただ、年齢は若いけれど、上積みはそれほどないかもしれない。

化ける可能性があるとしたらむしろ藤岡の方だろう。これまでのプロ野球生活で本人のポテンシャルが発揮できていないからだ。もちろん、ジャイアンツでもポテンシャルを眠らせたまま終わってしまう可能性も高いけれど。。。

鍵谷にしても藤岡にしても、ジャイアンツは即戦力と期待して獲得しているので、結果を残さないと来年の契約はないかもしれない。背水の陣のつもりでマウンドに上がってほしい。

そして、いい意味で僕らの期待を裏切ってほしい。

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