吉川尚VS田中俊VS山本泰VS山本吉川大:巨人の正二塁手争い

【混戦模様の巨人の正二塁手争い】もし吉川尚、田中俊、山本泰、吉川大が規定打席に達したら成績は?

2019年のジャイアンツ春季キャンプも第2クールが終了し、2月13日からは沖縄にて第3クールがスタートする。
宮崎キャンプで2軍スタートだった吉川大幾、立岡、大城、戸根、坂本工宜の5人が沖縄への切符を勝ち取った一方で、紅白戦などで思うような結果が残せなかった重信、高田は2軍降格で宮崎残留となった。

ジャイアンツ沖縄キャンプ参加メンバー

【投手】
山口俊、高橋優貴、澤村拓一、菅野智之、岩隈久志、野上亮磨、クック、田口麗斗、鍬原拓也、桜井俊貴、メルセデス、今村信貴、吉川光夫、ヤングマン、戸根千明、大江竜聖、坂本工宜
【捕手】
阿部慎之助、小林誠司、炭谷銀仁朗、大城卓三
【野手】
吉川大幾、吉川尚輝、中島宏之、坂本勇人、岡本和真、ビヤヌエバ、田中俊太、山本泰寛、陽岱鋼、丸佳浩、亀井善行、立岡宗一郎、ゲレーロ、松原聖弥、和田恋

吉川尚輝の出遅れで正二塁手争いは混沌

重信や高田が結果を残せず、沖縄へ行けなかったのに対し、第1クールから別調整を続けている岩隈や、第2クール途中から別調整となった阿部慎之助、第2クール後半から通常メニューをこなした中島宏之らベテランは沖縄帯同となった。ベテラン陣に関しては、暖かい沖縄で調整したほうがいいと思うし、ある程度特別扱いしてもいいと思う。

ところが、だ。第1クール最終日から腰の張りを訴えて別調整をしていた吉川尚輝も沖縄帯同となった。11日の紅白戦にはなんとか間に合ったものの、2打席で引っ込んでいるところから、まだコンディションは戻ってないように思える。若手にも関わらず特別扱い。相変わらず期待値は高いようである。

とはいえ、セカンドのレギューラーを確約されたわけではない。普通にキャンプをこなしていれば、レギュラー争いは1歩も2歩もリードできたかもしれないが、レギュラー争いは混沌としてきた。そもそも、原監督はコンディショニングの悪い選手を嫌う傾向がある。ルーキーイヤーも出遅れ、昨年も故障とはいえ途中離脱した吉川尚輝。沖縄キャンプとオープン戦次第では開幕セカンドの座は危うかもしれない。

もし正二塁手候補が規定打席に達したらどんな成績を残す?

現時点でジャイアンツのセカンド候補は、吉川尚輝、田中俊太、山本泰寛、吉川大幾の4人。おそらく、この4人のなかの誰かが2019年の開幕セカンドを勝ち取るだろう。
けれども開幕スタメンの座を射止めても、レギュラー獲得とは言えない。第2次原政権のときは、最後まで正二塁手は固定できなかった。あのときは、木村拓也、古城茂幸、寺内崇幸、脇谷亮太らが熾烈なレギュラー争いを繰り広げた。きっと今シーズンはこの4人を競わせながらシーズンを戦っていくのではないだろうか?

でも、もし、この4人がそれぞれ規定打席に到達したらどのくらいの成績を残すのだろうか?
ジャビッ党が勝手に4人の成績を皮算用してみた。

課題は長いシーズンを乗り切る体力:吉川尚輝

2018シーズン成績
355打席 316打数 80安打 二塁打16 三塁打3 本塁打4 打点29 盗塁11 四球19 死球5 三振61 打率.253 出塁率.304
もし2019シーズン規定打席に到達したら?
443打席 410打数 111安打 二塁打27 三塁打5 本塁打7 打点35 盗塁33 四球28 死球5 三振95 打率.271 出塁率.325

昨シーズンの打率は2割5分ほどだったが、骨折前は打撃絶好調で3割を大きく超える打率を残し、調子を上げていた。「1軍の投手に慣れた」と解釈すれば、今シーズンはかなりの高打率を期待できるのではないかと思う。守備範囲も広く、走力もある。ポテンシャルは相当高いので、首脳陣が特別扱いして、コンディションが悪くても沖縄に連れていきたいというのもわかる。

ただ、体力面での不安があり、昨年は4月、5月、6月とスタメンで出て続けていたときは、徐々に打率が下降していった。また、三振が多く、四球が少ないので打率の割には出塁率が低いところが難点。このあたりを克服できれば1番打者として定着できると思う。

盗塁の巧さ、選球眼は兄譲り:田中俊太

2018シーズン成績
261打席 228打数 55安打 二塁打6 三塁打3 本塁打2 打点12 盗塁6 四球23 死球0 三振41 打率.241 出塁率.311
もし2019シーズン規定打席に到達したら?
443打席 390打数 108安打 二塁打19 三塁打8 本塁打6 打点32 盗塁24 四球51 死球2 三振82 打率.277 出塁率.363

2018シーズンは、吉川尚輝が故障離脱後、セカンドのスタメンを掴んだ田中俊太。打率は2割5分に届かなかったが、これは序盤で代打起用が多かったことも影響している。特に対左投手でも代打起用されていたので、このあたりを考慮すると、規定打席に到達すれば打率は吉川尚輝よりも高いのではないかと予想できる。

四球を選んだり、ファウルで粘ったり、といった嫌らしさも田中俊太のほうが上だ。さらに昨シーズンは6盗塁だが失敗はゼロ。盗塁のセンスも兄譲りといったところだろう。ただ、吉川尚輝のほうが走力も高く、守備範囲は広いので、田中俊太がレギュラーを奪うためには「丁寧」な野球を心がける必要があるだろう。

パンチ力のある打撃が魅力:山本泰寛

2018シーズン成績
120打席 102打数 26安打 二塁打4 三塁打1 本塁打0 打点3 盗塁2 四球13 死球2 三振19 打率.255 出塁率.350
もし2019シーズン規定打席に到達したら?
443打席 391打数 103安打 二塁打18 三塁打3 本塁打11 打点39 盗塁8 四球48 死球4 三振68 打率.263 出塁率.349

2018シーズンは、坂本勇人、吉川尚輝が相次いで故障離脱した際にショートを守った山本泰寛。今シーズンも、現状は坂本のバックアップ的な存在と見られているが、パンチ力のある打撃は定評がある。通算本塁打数は1本だが、その1本が満塁本塁打というのもインパクトがある。

バットに当てる技術も年々巧くなっており、2018シーズンが1軍での打席数が最も多かったにもかかわらず、三振数はプロ3年間でもっとも少なかった。
上位打線を打つのは難しいかもしれないが、7番あたりに置いておけばいい仕事をしてくれそうな打者だ。自主トレからキャンプまで絶好調できているようなので、オープン戦で打ちまくれば、開幕スタメンもあるかもしれない。

尚広2世を狙うか?レギュラー奪取へは打撃が課題:吉川大幾

2018シーズン成績
23打席 18打数 3安打 二塁打0 三塁打0 本塁打0 打点0 盗塁7 四球2 死球0 三振6 打率.167 出塁率.250
もし2019シーズン規定打席に到達したら?
443打席 415打数 98安打 二塁打23 三塁打4 本塁打0 打点22 盗塁8 四球26 死球2 三振59 打率.236 出塁率.284

2018シーズンはキャリアハイの97試合に出場した吉川大幾。しかし、ほとんどが代走か守備固めで、打席数はわずか23打席。レギュラー奪取へは打撃力の向上が欠かせない。もともと中日にドラフト2位で指名され、立浪の背番号3をつけていただけに、潜在能力はかなり高い。その証拠に2018シーズンは守備の失策は0、盗塁失敗も0。

とはいえ、2軍でも2割5分を超えない打率はいかんともしがたい。成功率100%の盗塁技術をさらに磨き、代走のスペシャリストとして鈴木尚広を受け継ぐほうが、吉川大幾にとってはいいのかもしれない。

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