小林誠司

7点差を逆転するも、サヨナラ負けの巨人。小林はリリーフキャッチャーとしても信頼を失った

7連勝と勢いにのり、マツダスタジアムに乗り込んでの広島3連戦。序盤で山口俊が7失点するものの、打線が奮起し、7回に同点に追いついたジャイアンツ。試合は延長戦に入り、10回表に1点を勝ち越し! 大逆転での8連勝目前でまさかのサヨナラ負け。

この試合を勝っていれば、そのまま逆転優勝に向かって勢いがつく流れだっただけに、とても大きな敗戦。この試合でプロ野球史上初の日米通算100勝100セーブ100ホールドを達成した上原の記録も霞んでしまった。この試合の敗因と今後の打開策を考えていこうと思う。

8連投のマシソンは責められない

7月8日から始まったジャイアンツの7連勝。この7試合すべてにマシソンは登板している。オールスターブレイクを挟んでいるけれども、7月20日の試合を含めると8連投になる。ましてや今週は甲子園、マツダスタジアムと屋外球場での登板。暑さの中、疲労も蓄積する。サヨナラ負けの責任をマシソンに負わせることはできない。

8連投のマシソンを責めることはできない【クリックでアニメーション】

リリーフキャッチャー小林は使えるのか?

以前、ジャビッ党はリリーフキャッチャー「小林」という考え方の中で、小林誠司を抑えの捕手として起用するように提案してきた。このブログを読んだというわけではないのだろうかけど、高橋由伸監督は、7月から小林をスタメンから外し、終盤の守備固めとして投入している。

そもそも小林がスタメンマスクを外されたのは、6月26日から28日にかけてのマツダスタジアムでの広島戦で3連敗したことが理由だ。

2018年6月26~28日、広島戦3連敗時の小林の捕手成績

日付
出場機会
対戦相手イニング被安打与四死球失点投手
6月26日
先発
広島38410鍬原
森福
6月27日
先発
広島2
41
4田口
6月28日
先発
広島674
4菅野
上原

この3連戦で小林は11イニングで実に被安打19四死球918失点と広島打線を抑えられず、リード面で巨人ベンチの信頼を失った。

6月29日の中日戦からは先発マスクは大城が被ることになる。だが、この試合、カミネロの乱調もあり、9回に3点を失い逆転サヨナラ負け。

この試合を境に、勝ちゲームの終盤戦は小林をリリーフキャッチャーとして投入することになったわけである。

小林は球界屈指の強肩を誇り、捕逸も少ないキャッチャーだ。でも、リード面に関しては、あまり巧いキャッチャーとは思えない。そこで、抑えの捕手として小林が投入されたときの巨人投手陣の成績を調べてみた。

2018年7月1~30日の小林の捕手成績

日付対戦相手イニング被安打与四死球失点投手
7月1日中日1000マシソン
7月6日DeNA1
00
0マシソン
7月8日広島123
2マシソン
7月9日ヤクルト3613上原
アダメス
谷岡
マシソン
7月10日ヤクルト1000マシソン
7月11日ヤクルト1100マシソン
7月16日阪神1000マシソン
7月17日阪神1120マシソン
7月18日阪神1313谷岡
マシソン
7月20日広島2/3112マシソン
TOTAL10試合11回2/314810

予想以上に悪い成績だ。10試合のうち、4試合で失点し、その合計が10失点。被安打がイニング数を上回る14で、四死球も8つ。
もちろんキャッチャーだけの責任ではないし、大城や宇佐見がマスクを被っても、それほど変わらなかったかもしれない。

けれど、大城や宇佐見とたいして違わないならば、リリーフキャッチャーとして小林を投入している意味がない。

とくに酷かったのが、7月18日の阪神戦。5-0と完封リレーのペースで宇佐見が阪神打線を抑えていたにもかかわらず、9回に谷岡-小林のバッテリーにスイッチすると、ヒットと四球で3点を失い、登板させなくてよかったマシソンを投入せざるを得ない状況になってしまった。この日のマシソン投入が、結果として7月20日のサヨナラ負けの呼び水になったと言える。

小林はベンチでもっとゲームを観察せよ

代打の阿部は、その試合の1打席のために、試合前の練習から準備を怠らない。
かつての代走のスペシャリスト、鈴木尚広は、誰よりも早く球場入りして、準備をしていた。
小林がスタメンから外れて、リリーフキャッチャーとしてベンチ待機しているとき、どのような準備をしているのだろうか?

キャッチャーは途中から交代で入るには難しいポジションだ。
1巡目、2巡目、3巡目と打者にどのような配球をしているのか? その日の打者の調子はどうなのか? 絞り球が何なのか?
先発でゲームに出ていれば、知ることのできる情報が入ってこない。

しかし、ベンチでも情報収集は可能だ。先発キャッチャーとコミュニケーションを取り、スコアラーからデータを集める。
そして集中して試合を観察する。

小林は残念ながらそれができていない。リリーフキャッチャーとしては失格だ。

小林がリリーフキャッチャーとして出場準備を怠っているならば、もはや試合で使う意味はないだろう。
試合の流れを知っている先発キャッチャーに任せた方がリード面では安心だ。

小林は、どうしても盗塁させたくないときのワンポイントキャッチャーで出場させればよい。

そして、小林を筆頭に、ジャイアンツバッテリーは、相手打者への配球をもう一度洗いなおすべきだろう。
投手が構えたところに投げられないから打たれたというのは言い訳にもならない。
投手は必ず構えたところに投げるとは限らないということを念頭において、配球を組み立てていくべきだ。

“7点差を逆転するも、サヨナラ負けの巨人。小林はリリーフキャッチャーとしても信頼を失った” への4件のフィードバック

  1. ソナタ より:

    昨日は序盤の7失点で早送りで見てました。陽岱鋼のホームランで少し可能性が出て、マギーのホームランで期待が持てた。吉川光が1失点したが良いリリーフ。追いついた後、岡本のホームランで勝ったと思った。録画が切れてプロ野球ニュースを見て愕然とした…
    マシソンは、責められない。
    大きな1勝を逃した…

    • かめ うさぎ より:

      広島戦3連敗で大城のリードも首脳陣からの評価を下げてしまいました。結局小林をスタメンに戻すのではないかと心配しています。

  2. pm より:

    2度5点差で登板してマシソンを連投させた谷岡と、谷岡をその程度にしか育てられない小谷コーチの責任は重いですねえ。そもそもリリーフ軽視はナゾですねえ。澤村も上原も去年の今頃は居なかった人ですし。
    巨人をダメにしてるのは、もしかしたらとりあえず村田ヘッドのせいにするファンかもしれません。

    • かめ うさぎ より:

      谷岡は小谷コーチではなく豊田コーチが見ていたみたいですよ。谷岡は思ったより結果が出せていませんね。ボールは昨シーズンより速くなったし、フォークのコントロールもよくなったのですが…。上原に師事するとよいかもしれないです。
      巨人のリリーフ軽視は昔からですね。
      私も含めてですが、結果が出ないと批判するファンがいけないという声も頷ける部分はありますが、結果がでなくてものほほんとしているファンばかりだったら、巨人はもっと弱くなっていると思います。少なくとも現首脳陣は昨シーズンのBクラスの責任を誰も取っていませんからね。同情の余地のある由伸監督より、どうしても村田ヘッドに矛先が向かってしまいますよね。

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