菅野5失点で開幕戦を落とす。敗戦の中で見せた今年の巨人の戦い方

2018年ペナントレース 巨人-阪神1回戦 1-5

待ちに待ったプロ野球の2018年シーズンの開幕。
ジャイアンツは東京ドームで阪神を迎え討つ。その開幕戦に行ってきた!

開幕戦の東京ドームに来たのは何年振りだろう? 学生時代は毎年必ず開幕戦は見ていたけれど、社会人になると平日ということもあって、なかなか開幕戦は来られなかった。でも、今年は立見席を入手できたので、仕事を早めに切り上げてドームにやってきた。

ドームの前にはだるまが鎮座している

ドームの前にはだるまが鎮座している

だるまの裏には青島神社に奉納されている絵馬が

だるまの裏には青島神社に奉納されている絵馬が

オープン戦を首位で終えたジャイアンツ。16時の開場には間に合わず、東京ドームに入るとやはり超満員。立ち見も十重二十重の人だかり。人の頭が見えるばかりでグラウンドなんかほとんど見えない。でも、この雰囲気がいいんだよね。今日はこの雰囲気を味わえればいいかな。

開幕ベンチ入りのコーチ選手の紹介に続き、乃木坂46の国歌斉唱。男子マラソン設楽悠太選手の始球式をが終わり、先発の菅野がマウンドに上がった。

立ち見は人の頭しか見えない

立ち見は人の頭しか見えない

国歌斉唱は乃木坂46

国歌斉唱は乃木坂46

菅野は福留、大山に被弾し序盤に失点を重ねる

巨人の先発は開幕戦では3戦負けなしの澤村賞投手菅野智之。阪神は4年連続の開幕投手となったメッセンジャーだ。

初回は菅野が三者凡退で阪神打線を抑えると、その裏に1番陽岱鋼がいきなりヒットでチャンスを掴む。1アウト1塁2塁まで攻めるが、先制点を挙げられなかった。

続く2回、菅野は苦手とする福留に逆方向にソロホームランを打たれると、その後も連打で1点を奪われ、この回2失点。2回裏は、長野のレフトポール際の飛球で由伸監督が『リクエスト』をしたが、判定は覆らず得点を奪うことができなかった。

3回は、大山にこれま逆方向に2ランホームランを浴び、2失点。7回にも1点を失った菅野は、7回5失点でマウンドを降りる。打線はメッセンジャーから1点を奪うのが精いっぱい。6年ぶりの開幕黒星スタートとなった。

阪神に逆方向狙いの打撃をされ5点を失った菅野

阪神に逆方向狙いの打撃をされ5点を失った菅野(クリックで拡大)

陽岱鋼のタイムリーが唯一の得点

陽岱鋼のタイムリーが唯一の得点(クリックで拡大)。

1回はタオルを回せたので、まだよかった

1回はタオルを回せたので、まだよかった。

2年目の谷岡も登板

2年目の谷岡も登板(クリックで拡大)。

大城・田中俊がプロ初安打、若手育成の戦い方

負けてしまったのは残念だけれど、収穫はあった。ルーキーの大城と田中がいずれも代打で出場し、プロ初安打を放った。また、野球賭博による失格処分、1年間の育成契約を経て、3シーズンぶりに1軍のマウンドに立った高木京介も1回無失点で、良いスタートが切れた。

そして、この戦いで、由伸監督が今年は若手を育てるという決意がわかる采配があった。7回裏の攻撃だ。

ルーキーの田中俊、大城を代打に使ったのもそうだけれど、田中俊、大城、陽の3連打で1点を返してなおも2アウト1塁3塁の場面だ。7回で4点差、打者は吉川尚輝。間違いなくこの試合のターニングポイントだ。

ここで同点、逆転を狙うならば、代打・慎之助の一手だったはず。しかし、由伸監督は、この場面を吉川尚輝に任せた。たとえこの試合を落としたとしても、吉川尚輝に経験を積ませておきたいという由伸監督の親心だ。

結果はセカンドゴロで1点どまり。阪神は8回9回をマテオ-ドリスを投入し、巨人は見せ場を作ることもなく敗戦となった。しかし、7回の吉川尚輝の凡打は、この後、何倍にもなって返ってくるはずだ。この敗戦は、将来への投資と考えればいい。

由伸監督は、吉川尚輝を我慢強く育てる腹づもりだ。逆に言うと、田中俊太は今日のように少ないチャンスで結果を出し続けて、由伸監督に翻意させなければならない。ファンとしては高いレベルで競い合ってくれればと思う。

2012年以来の黒星スタートとなった巨人。でも2012年、ジャイアンツは交流戦優勝、セ・リーグ優勝、日本シリーズ優勝、アジアシリーズ優勝の完全制覇を成し遂げたんだ。そう考えると、縁起がいいじゃありませんか!

明日は、今日ノーヒットだった吉川尚輝、坂本、マギー、岡本が打って、勝利をつかみ取ってほしい。絶対勝つぞジャイアンツ!

田中俊はプロ初安打を放った

田中俊はプロ初安打を放った(クリックで拡大)。

田中に続き大城もプロ初安打

田中に続き大城もプロ初安打(クリックで拡大)。

高木京介が3シーズンぶりの登板

高木京介が3シーズンぶりの登板(クリックで拡大)。

チャンスでも代打を送られなかった吉川尚

チャンスでも代打を送られなかった吉川尚(クリックで拡大)。

この日は仕事帰りということもあって、一眼レフはもっていかなかった。パナソニックのLUMIXは一眼よりも軽いので、仕事帰りのプロ野球観戦にはもってこい。立ち見では、肉眼で試合を観戦するのは難しかったけれど、カメラを頭の上に掲げて、望遠レンズで試合を観られた。外野や二階席からでも、結構寄れるので、オペラグラス代わりにもなるぞ。

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試合レポート
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1975年、ジャイアンツの歴史上、唯一の最下位だった年に生まれる。
同学年の選手は高橋由伸、上原浩治、高橋尚成、井端弘和、岡島秀樹など。

生まれてからの最初の記憶が、祖父の家のテレビで観た王さんの756号という巨人ファン。1989年の近鉄との日本シリーズ、3連敗からの逆転日本一を疑わず、それが実現したことから、本格的にジャイアンツにのめり込む。

高校時代から東京ドームに通い始め、1994年には東京ドームでアルバイトをし、日本シリーズでは長嶋茂雄監督の胴上げを生で観る

大学時代に某スポーツ解析ソフトウェア会社にアルバイトとして働き始め、そのまま入職。野球とラグビーのデータ入力と解析を担当した。

2008年には年間およそ50試合ほど、東京ドーム、神宮、横浜などで観戦したが、仕事の都合上、現在は日テレG+での観戦やネット観戦が多い。

夢は東京ドームの年間シートを購入して、毎試合生観戦すること。

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