菅野が8回1失点で久々の勝利!今季最後のマツダスタジアムで巨人が快勝!

2019年08月14日

広島-巨人 20回戦

マツダスタジアム

C 1  ―  G 7

チーム123456789R
巨人0001002137
広島000100001
投手リレー
G:菅野-大竹
C:野村-レグナルト-島内-岡田-遠藤

9連戦最後の一戦をエース菅野でしっかり勝ちきる!

ドラゴンズ、スワローズ、カープと続いた9連戦の最後の試合。今季、マツダスタジアムでの最終戦でもあり、この試合に勝てばひとまずカープの自力優勝も消せる。ゲーム差的には「絶対に勝たなければいけない試合」というほどの重要度はないけれど、原監督と菅野にとっては重要な一試合だった。

先週の8月8日のドラゴンズ戦に登板した菅野。中5日で今日の試合に登板することも考慮して原監督は7回で菅野をベンチに下げた。結果、7回降板が裏目に出て、同点に追いつかれ、ジャイアンツは延長の末にドラゴンズと引き分けた。そのときブログにも書いたのだけれど、今日勝たなければ、先週7回で降板した意味も、中5日で今日に菅野を登板させた意味もなくなってしまう。そういう意味で、ジャイアンツベンチにとっても菅野にとっても、この試合は重要な一戦だったんだと思う。

エースが1失点!4番がホームラン!でも引き分け。。。
ジャイアンツはドラゴンズ先発・柳から3回に岡本の2ランで先制。4回にも亀井のタイムリーで1点を追加し、0-3とリード。菅野も久々によいピッチングで7回を3安打1失点。4番が打ってエースが投げて勝てるはずだったけれど、8回に中川が同点とされ、延長の末3-3の引き分けに終わった。

試合は、中盤までは投手戦。7回にジャイアンツが勝ち越し点を奪って試合が動き出すと、そこからはカープ投手陣を圧倒して、終わってみれば1-7の大差で勝利。相手の戦意を削ぐような勝ち方で、カープ相手に久々のカード勝ち越しを決めた。

終盤に得点を取っていく今日の勝ち方は、去年までよくカープにやられた戦い方だった。

もう、マツダでスタジアムでの試合もないことだし、この勝ち方ができたんだから、カープは怖くない。8月27日からの東京ドーム3連戦で、引導を渡してしまおう。

坂本の一打で一塁から生還した亀井の走塁にあっぱれ!

試合の流れ大きく動かしたのは亀井の走塁だ。

同点で迎えた7回表、ヒットで出塁した亀井は、続く坂本の左中間への2塁打で、一塁から一気にホームを陥れる。外野手の肩、内野への中継と亀井の走力を見て、腕を回した元木コーチの判断もよかったけれど、セカンドベースをまわっても、スピードを緩めなかった亀井。お疲れさま~。

一塁からホームへの全力疾走ってキツいよね。とくに35を超えたベテランには。

あの場面、3塁ストップで2塁3塁としていても、丸、岡本で勝ち越し点は取れたかもしれない。でも、今シーズンのジャイアンツによくみられる「あと1本が出ない病」が発病して、もし無得点に終わっていたらカープに流れが行ってしまっただろう。あと1本が出るとは限らないのだから、得点できる時に得点する!この意識が重要だ。

この後、出塁した岡本が阿部のライトライナーで飛び出してダブルプレーになったけれど、打球判断と冷静な走塁が重要だ。岡本は反省しよう!

カープのベンチワークに陰りが

この試合で思ったのが、冴えなかった緒方監督の采配と、ミスともいえる曾澤のリードだ。

そもそもこの試合、3番に坂倉というのが、菅野-小林のバッテリーにしてみれば楽だったと思う。たしかにバティスタは調子を落としていたけれど、はっきり言って、オーダーに名前がないとかなり楽。坂倉とは実績もネームバリューも違うし、今シーズンの数字も違う。春先ならまだしも、今、3番に起用するのはどうなのだろう? 下位打線に置くならばまだわかるけど。

ジャイアンツ戦につよい鈴木誠也と打撃好調の松山の前にランナーを置かないというのが、今日のバッテリーのテーマだったと思うのだけれど、3番が坂倉ならば、とにかく「1番・西川を全力で抑えればいい」となる。菊池はランナーいないときは結構淡白なバッティングをするからね。

鈴木誠也の前の3番に西川がいたらすごく嫌だったと思う。1番・西川を動かしたくなければ、3番・長野でも嫌な感じだった。でも、夏男・長野は打撃好調なのに2軍で塩漬け。はっきり言って助かった。

野村からレグナルトへのスイッチも1人遅かったよね。丸のところで代えるべきだったと思う。

丸はセカンドゴロだったけれど、2塁ランナーの坂本が3塁に進塁できたことが3点目につながった。レグナルトだったら、セカンドゴロは打てなかったかもしれない。

そして、7回表1死3塁で4番岡本に対しての曾澤の謎リードだ。

  • 1球目 インコース低め、カーブ ボール
  • 2球目 アウトコース スライダー ファウル
  • 3球目 インコース甘め ストレート 見逃し

この3球目の甘いストレートを見逃したときに、「あ、岡本打てないな」と思った。

ストレートに構え遅れしていたし、レグナルトのストレートがひざ元へ決まれば手も出せないだろうと。ストレートならば多少甘くなっても外野フライも難しいと僕は見ていた。

  • 4球目 ひざ元、スライダー ボール
  • 5球目 アウトコース低め チェンジアップ ボール
  • 6球目 真ん中高め カーブ レフト前ヒット

4球目のひざ元へのスライダーは分かる。空振りを誘っているよね。

で、ひざ元への同じコースでそこから曲がらない速いストレートを投げたら終わりだろうと思っていたら、5球目はなぜが外へチェンジアップ。岡本がストレートを待っているのを感じたんだと思う。でも、ストレート狙いだからボール球の変化球は手を出さない。ストレート狙いでもレグナルトのストレートはなかなか打てないと思うよ。

で、最後は肩口から入ってくる甘いカーブ。

もっと低めを要求していたのだけれど、打ち頃の高さに入ってきた。岡本は、カーブを待っていたわけじゃないけれど、あのゾーンにそれほどキレのない変化球が来れば反応で打てるよね。

ジャビッ党では、よく小林のリードを批判することがあるけれど、チャンピオンチームのキャッチャーでもこういうポカをやらかすんだねー。

ジャビッ党が選ぶこの日のMVP

MVP・・・菅野智之

中川不在でブルペン陣も負担がかかる中で、8回を投げ切ってくれたのは見事だった。久々にエースらしい投球だった。特に、1番打者西川への攻め方が見事だった。インコースにどんどん投げ込んで、アウトコースで仕留める。小林のリードもよかったよね。

前回の登板あたりから調子が上向いてきた感じなので、シーズン終盤に向けてどんどん調子を上げていってほしい。

明後日からは東京ドームに阪神を迎えての3連戦。ベイスターズとカープのチーム状態が下がってきているので、しっかり勝ち越して、今のうちにゲーム差を広げておきたい。

絶対勝つぞ!ジャイアンツ!

試合レポート
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1975年、ジャイアンツの歴史上、唯一の最下位だった年に生まれる。
同学年の選手は高橋由伸、上原浩治、高橋尚成、井端弘和、岡島秀樹など。

生まれてからの最初の記憶が、祖父の家のテレビで観た王さんの756号という巨人ファン。1989年の近鉄との日本シリーズ、3連敗からの逆転日本一を疑わず、それが実現したことから、本格的にジャイアンツにのめり込む。

高校時代から東京ドームに通い始め、1994年には東京ドームでアルバイトをし、日本シリーズでは長嶋茂雄監督の胴上げを生で観る

大学時代に某スポーツ解析ソフトウェア会社にアルバイトとして働き始め、そのまま入職。野球とラグビーのデータ入力と解析を担当した。

2008年には年間およそ50試合ほど、東京ドーム、神宮、横浜などで観戦したが、仕事の都合上、現在は日テレG+での観戦やネット観戦が多い。

夢は東京ドームの年間シートを購入して、毎試合生観戦すること。

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