菅野-炭谷のバッテリーで6回2失点
腰の違和感で戦列を離れていた菅野が25日ぶりに1軍のマウンドに上がった。この日の先発マスクは炭谷。菅野が小林以外のキャッチャーとバッテリーを組むのは今シーズン初めてだ。炭谷とのバッテリーはオープン戦で試したが、結構打ち込まれていて、ちょっと不安だったけれど、その心配は杞憂だった。
この日の菅野は正直よくなかったと思う。ストレートの制球がイマイチだし、変化球も高めに上ずっていた。
初回、先頭打者の荻野にいきなり2塁打を打たれ、その後四死球で2死満塁のピンチを迎えるが、ロッテの菅野を三振に仕留めなんとか無失点に凌いだ。2回からランナーなしでもセットポジションに切り替え、7、8、9の下位打線を三者凡退に抑えたことで、立ち直った感じだ。
炭谷が悪いなりに上手く菅野をリードしたように思う。5回には、今年の菅野の特徴である一発病が発症して2点を失ったものの、6回98球2失点で無難にまとめてくれた。
エース菅野が投げると、僕らファンは完投を期待してしまうけれど、腰の違和感からの復帰登板ということで100球をメドにしていたようだ。ただ、打線の援護があったおかげもあって、昨日やられた中川を休ませることができた。
序盤に石川を攻略し終盤にビッグイニング
ロッテ先発の石川歩は、ジャイアンツも2013年のドラフトで1位指名した投手で、1年目の2014年からローテーションに定着。ここまで通算51勝を上げている好投手だ。ちなみにその時の外れ1位が小林誠司。
石川の立ち上がりは抜群で、ほぼストレートだけで、1番亀井、2番坂本、3番丸を三者連続三振に打ち取る最高の立ち上がりを見せた。
でも、2回裏に5番大城と6番の陽が石川のストレートを2塁打、3塁打して1点を先制すると、石川のピッチングが変わった。変化球主体のピッチングに変わっていったのだ。
特に3回以降は、シンカー主体のピッチングに。確かに石川のシンカーは決め球だ。打順も2巡目に入って配球の組み立てを変えたいというのも合っただろう。でも、この日はストレートの方がキレていたので、もう少しストレートで押しても良かったかもしれない。
変化球主体で弱気になったバッテリーを、ジャイアンツ打線は見逃さなかった。3回には亀井のホームランと大城のタイムリーで2点、4回には若林のホームランと坂本のタイムリーで2点を追加し、石川を攻略した。
このあたりは両チームの捕手の炭谷と江村・柿沼の差だろう。もし、今日のスタメンマスクが細川だったら、ジャイアンツ打線も石川攻略に手こずっていたかもしれない。
でも、ジャイアンツは8回に細川もきっちり攻略した。
細川は、西武、ソフトバンク、楽天と渡り歩き、西武とソフトバンクではチームを優勝に導いた経験もあるベテランだ。それだけに、ピッチャーのリードに関しては百戦錬磨だ。けれども、ベテランだけに肩はかつて程の強さはない。
ジャイアンツは先頭の若林が四球で出塁し、炭谷が送れずに1死1塁となると、足でバッテリーをかき回した。若林が、2盗、3盗を決めたのだ。ノーヒットのランナーが3塁まで進んだのだ。打者のビヤヌエバにも四球を出すと、投手のチェはどうしてもストライクを取りに行く。そこを亀井が狙い撃ちだ。
チェに替わってマウンドに上った田中も、ジャイアンツ打線の餌食に。丸のタイムリーで1点追加すると、とどめは阿部慎之助。通算401号となる今季2号3ランホームランで、8回に5得点のビッグイニングを作って勝利を決定づけた。
ジャビッ党が選ぶこの日のMVP
MVP・・・亀井善行
昨日から8打数6安打の陽や、この3連戦で2HRの若林も候補だけれど、この試合で言えば、ホームランを含む3安打2打点の亀井善行だろう。とくに第2打席の3点目となったホームランは大きい。打ったボールのシンカーは難しいコース(でも亀井の好きなコース)だったし、3回の先頭打者にいきなりホームランを打たれたことで、石川に「今日は調子良くないな」と思わせたのではないだろうか?
来週は所沢と札幌の敵地で6連戦。DHが使えるので、阿部慎之助に期待したいところだ。
絶対勝つぞ!ジャイアンツ!
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