8月10日広島―巨人16回戦は5-5の引き分けに終わりました。
初回に3点を先制し、6回には慎之助選手のこの日2本目のホームランで中押し、
先発の杉内投手はストレートが走っていて、6回まで広島打線を1安打に抑え、楽勝かなと思いました。
ところが7回、突如崩れ5失点。
9回にロペス選手のホームランで追いつき、負けはつかなかったものの、
またも勝利投手になれなかった杉内投手。
先日も、5者連続四球のきっかけとなる3者連続四球を与えるなど、
突然崩れてしまいます。
その原因は、杉内投手はまだ本当のプロ野球選手になっていないということにあります。
プロ野球の投手には2種類に分類されます。
A:プロ野球選手
投手としてだけでなく、バッティングや走塁もしっかりプロレベルの技術を持っている
代表例:桑田真澄氏
B:プロ野球投手
投手としてはプロだが、バッティングなどの攻撃参加の意識が低い選手。
むしろ投球の邪魔になるのでバッティングや走塁はしたくないと思っている。
代表例:小宮山悟氏
代表例として挙げた桑田氏と小宮山氏は投手としては、コントロールと投球術で勝負する同タイプですが、
攻撃に関する考え方はまるで正反対です。
高校時代から中心打者でもあり、セ・リーグで育ってきた桑田氏と、
大学野球はDH、パ・リーグで育ってきた(後にセ・リーグにも在籍)小宮山氏の違いです。
巨人ファンの私は桑田氏支持派ですが、
小宮山氏の言い分もわからなくはないです。
小宮山氏いわく、「バッティングで手がしびれたら投球に影響する」「走者で走ったら、投球に影響する」ので消極的なのです。
実際、杉内投手の先日の四球連発は、前の回のバッティングで手がしびれて感覚がおかしくなったことが原因ですし、
今日の突然連打されたのは、前の回にランナーで暑い中ずっと塁上にいたことが原因だと考えられます。
つまり、杉内投手は本人が望んでいるわけではないでしょうが、まだAのプロ野球選手ではなく、
Bのプロ野球投手なのです。
セ・リーグで先発として勝ち続けるためには、やはりAであることが重要です。
セ・リーグで長く先発ローテでまわってきた投手たちは、
たぶん、バッティングで手がしびれたときや、走者で息が上がっている状態でマウンドに立つ時、
どのようにクールダウンさせるか知っているはずなのです。
セ・リーグに移籍してまだ2シーズン目。
杉内投手には早くプロ野球投手から脱皮してプロ野球選手になってもらいたいものです。
コメント
なるほど、そういう事でしたか・彼自身そういう言い訳みたいなものを背負ってるとセリーグの一流投手には成れませんね。
頑固な彼、その殻を脱皮できるのでしょうか。これからが見ものですね。
>まさやんさん
たぶん、杉内投手は言い訳はしてないと思います。だからこそ、周囲にそういう時の調整というか工夫を聞く耳を持つべきですね。