西の心を折った丸のセフティバント!ジャイアンツ6年ぶりの日本シリーズ出場決定!

2019年10月13日

巨人-阪神 (CS 2nd)4回戦

東京ドーム

G 4  ―  T 1

チーム123456789R
阪神0100000001
巨人00001120X4
投手リレー
T:西-岩崎-藤川
G:高橋優-大竹-田口-中川-デラロサ

読売ジャイアンツが阪神タイガースを4-1で下し、クライマックスシリーズファイナルステージを4勝1敗で突破し、6年ぶりの日本シリーズ進出を決めた。シリーズMVPは打率.533 3本塁打7打点の岡本和真が獲得。日本シリーズではパ・リーグ2位のソフトバンクホークスと対戦することになった。

試合の流れを引き戻した大城と岡本

レギュラーシーズンの最後からCSファイナルの一昨日まで、「あと1つ負けたら終わり」という状況で、ことごとく勝ってきたタイガース。おとといの試合でシリーズの流れが変わってしまう可能性があった。

2回表、おとといの勝ち越しホームランでノッてきた大山の2ベースを足掛かりに、糸原の犠牲フライで先制を許してしまう。

大山には4回も先頭打者でヒットを打たれ、ちょっと嫌な感じがした。でも、続く梅野の打席で大山のスチールを大城がきっちり刺した。

5回には盗塁王の近本をピッチドアウトして刺し、大城が試合中盤でタイガースの機動力を封じ込んだ。

高橋優は結構ランナーに走られてるイメージがあるんだよね。今日も初回に福留に走られていたし。牽制は下手じゃないし、クイックも下手じゃないと思うのだけれど、癖でも出ているのだろうか? ましてやキャッチャーが大城だと、タイガース的には「好き勝手に走れるゼ!」くらいの気持ちだったのだろう。

これで、大山に盗塁されていたら、やりたい放題やられていたかもしれない。

試合の流れをタイガースに渡さなかった大城の盗塁阻止はかなり大きかったと思う。

そして、5回裏に岡本シリーズ3本目となる同点ソロホームランを放つ!

打ったボールは外角低めの変化球。簡単なボールではなかったと思うけれど、見事にバックスクリーンへ運んだ。

この同点弾で、ゲームの流れをジャイアンツにぐっと引き戻した。

丸のセフティで西の心を折った

6回裏、2死3塁からの丸のセフティバントには驚いた。

先頭の山本が2ベースで出塁して亀井が送って1アウト3塁。続く坂本がランナーを返してくれると思ったら、外角に逃げながら落ちていく西の変化球に空振り三振。丸のヒットに期待するしかないと思っていたら、初球に丸がセフティバント。

タイガースバッテリーも意表をつかれ、三塁側に駆け下りた西が打球を処理するも、送球が逸れて内野安打に。ジャイアンツが貴重な勝ち越し点を奪った。

綺麗なヒットで奪われた1点よりも西にとっては重い1点だったのだろう。このワンプレーで西はガックリして、なかなか立ち上がることができなかった。

中継ぎに負担をかけ続けるタイガース先発陣にあって、自分だけは長い回を投げるという意識や強い責任感があってのことだと思う。

おそらく西の集中力はここでほとんど切れてしまったに違いない。並みのピッチャーならばここで連打されたり、四球を与えたりして崩れたりするのだけれど、次の岡本を打ち取って6回を投げ切った西は、敵ながら見事なピッチングだったと思う。

ちなみに、シーズン終盤の9月に入ってから、タイガースの先発投手で7回以上を投げたのは、西だけだ。

9月以降、5回以上投げた阪神の先発投手

  • 9月 1日 岩貞 6回
  • 9月 4日 秋山 5回
  • 9月 5日 青柳 5回2/3
  • 9月 7日 西  8回
  • 9月11日 青柳 5回2/3
  • 9月13日 西  7回
  • 9月14日 望月 5回
  • 9月16日 ガルシア 5回1/3
  • 9月18日 青柳 5回2/3
  • 9月19日 高橋遥 5回
  • 9月21日 西  8回
  • 9月28日 西  5回
  • 9月30日 青柳 5回

ゲレーロの1発で阪神の反撃する心を折った

7回裏、ジャイアンツは2番手投手の岩崎ゲレーロが2ランホームランを打ち、4-1とした。

このゲレーロの打席で、ジャイアンツベンチは1塁ランナーの大城に代走の増田を出している。

左投手の岩崎は一塁ランナーの増田を正面から見ることになるのだけれど、リードは大きいし、走るぞオーラを出しまくっているし、嫌でもランナーを警戒せざるを得ない。

バッテリーはストレート系統の配球が多くなり、そこをゲレーロに狙い打たれた。

タイガースにとって実際の点差以上に突き放されたホームランだったと思う。

先発・高橋優貴にはあと1歩の成長を期待

今日のジャイアンツの先発はルーキーの高橋優貴。レギュラーシーズンは18試合に登板。すべて先発で5勝7敗、防御率3.19

防御率は結構いいのに、イマイチ信頼度が低い。数字はいいのだけれど、印象が悪い。今日もレギュラーシーズン同様のピッチングだった。

今日の高橋優貴の成績

5回0/3 被安打2 奪三振5 与四死球5 1失点

悪くないんだけどね。というか、ヒットは大山に2本打たれただけだから、むしろナイスピッチなんだけれど、やっぱり印象が良くない。

6回表に先頭の北條に四球、続く福留にも四球を出して、ノーアウト1・2塁となったところでの降板だ。

5回裏に岡本のホームランで同点とした直後だっただけに、なおさらだよね。

ホークスは、こういう隙を見逃してくれないチームだと思う。

来シーズンも先発ローテーションを狙うならば、スタミナ強化と3巡目の打者の打ち取り方を考えていってほしい。

ジャビッ党が選ぶこの日のMVP

MVP・・・丸佳浩&大竹寛

今日の試合のMVPは、西からセフティバントで決勝点をもぎ取った丸と、6回表、ノーアウト1・2塁のピンチから登板してタイガース打線を0に抑えた大竹の2人を選びたい。

大竹はシュートピッチャーだから、シュートを引っかけさせてゲッツーというのが正攻法の投球スタイル。実際、マルテに対してはシュートを引っかけさせて、3塁封殺でランナーを進塁させなかった。

続く大山には8月16日にこれと同じような場面があって、大竹は見事に併殺に仕留めている。

桜井が粘りの投球、岡本が4番の仕事を果たし、大竹がピンチを併殺で凌いで巨人が接戦を制す!
阪神を東京ドームに迎えた3連戦の初戦。巨人は先発・桜井が粘りのピッチングで6回1/3を1失点。好投する阪神・高橋遥から岡本の22号2ランで2-1とすると、高木京-大竹-デラロサの投手リレーで逃げ切った。8回表、1死1・3塁の大竹と大山の勝負がこの試合の最大の見どころだ

たぶん、大山にもその印象が残っていて、完全にインコースのシュートを狙ってきていた。でも、そこを逆手にとって、シュートはボール球にしてファウルを打たせてカウントを稼いで、最後は外角のスライダーで空振り三振。続く梅野もシュートを意識させての外勝負。

試合の流れを渡さなかった大竹のピッチングは大いに評価したい。

日本シリーズはホークスが相手。交流戦の優勝決定戦では苦い思いをさせられているので、その借りを返したい!そして銀座のパレードが見たい!

絶対勝つぞ!ジャイアンツ!

試合レポート
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1975年、ジャイアンツの歴史上、唯一の最下位だった年に生まれる。
同学年の選手は高橋由伸、上原浩治、高橋尚成、井端弘和、岡島秀樹など。

生まれてからの最初の記憶が、祖父の家のテレビで観た王さんの756号という巨人ファン。1989年の近鉄との日本シリーズ、3連敗からの逆転日本一を疑わず、それが実現したことから、本格的にジャイアンツにのめり込む。

高校時代から東京ドームに通い始め、1994年には東京ドームでアルバイトをし、日本シリーズでは長嶋茂雄監督の胴上げを生で観る

大学時代に某スポーツ解析ソフトウェア会社にアルバイトとして働き始め、そのまま入職。野球とラグビーのデータ入力と解析を担当した。

2008年には年間およそ50試合ほど、東京ドーム、神宮、横浜などで観戦したが、仕事の都合上、現在は日テレG+での観戦やネット観戦が多い。

夢は東京ドームの年間シートを購入して、毎試合生観戦すること。

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ジャビッ党|巨人ファンのジャイアンツ愛に満ちた応援ブログ

コメント

  1. ソナタ より:

    大竹よかったけど、大城のリードをノムさんが珍しく褒めてた。もちろん大竹の制球力が良いからなんだけど、リードに意図を感じるし、バッターをよく見ていると、大城を絶賛していたね。これで盗塁阻止率が良くなると小林…
    岡本が絶好調!今シーズン最高の状態だねー。日本シリーズ終わるまでこの調子で頑張って欲しい!

    • かめ うさぎ より:

      ノムさんは前から大城のこと気に入っているみたいなんですよ。前もリードのこと褒めていたし、育ててみたいって言ってましたからね。
      岡本も大舞台に強そうな感じがしますね。あと、坂本がやってくれると思います。