昨日の勢いのまま12安打8得点で完勝の巨人、6回2失点の先発・桜井をどう見る?

2019年08月10日

巨人-ヤクルト 19回戦

東京ドーム

G 8  ―  S 4

チーム123456789R
ヤクルト0020004
巨人3310100X8
投手リレー
S:星-寺島-平井-坂本
G:桜井-田口-高木京-澤村

打線は昨日のサヨナラ勝ちの勢いに乗って8得点

昨日は7点差をひっくり返して大逆転ドラマを見せてくれたジャイアンツ。今日は昨日の勢いをそのままに序盤から得点を重ねた。

まずは2番、坂本勇人。1回裏、ヤクルト先発星の1球目のストレートを狙い打ちしてライトスタンドへ。自身のキャリアハイに並ぶ31号ソロホームランで先制!1-0
続く丸、岡本が四球で出塁し、5番の大城がファーストゴロでランナーを進めて2アウト2塁・3塁から、好調ゲレーロが2点タイムリー2塁打で、3-0

2回裏は岡本和真だ。先頭の小林のヒットを皮切りに、2アウト後、制球の定まらない星から坂本、丸が四球を選んで2死満塁とすると、4番岡本がフェンス直撃の2点タイムリー2塁打で追加点!5-0
さらに2死満塁からゲレーロが四球を選んで押し出し!6-0とした。

2点を返された3回裏は、またも小林が2塁打で出塁。続く桜井のバントのボールをスワローズ2番手寺島が悪送球で1点追加、7-2

5回裏には亀井がレフトスタンド最前列にホームランを放って、8-2

7回に田口が2ランを被弾するけど、ジャイアンツは8-4でスワローズに快勝!7カード振りに、本当に久しぶりにカード勝ち越しを決めた!

6回2失点の先発桜井をどう評価するか?

昨日、おとといと2試合連続で延長戦を戦ったジャイアンツ。ブルペン陣への負担を考慮して、なんと原監督は連投続きの中川とデラロサを今日のベンチから外したのだ。

プロ野球は現在、29人の選手が1軍登録できるが、ベンチ入りできるのは25人。4人が1軍登録のまま試合出場のない「オフ」となるわけだけど、普通は先発投手がオフになる。連投続きとはいえ、勝ちパターンの投手2人を同時にベンチから外すというのは異例だ。

こんな思い切ったこと原監督にしかできないよね。

さて、ベンチに守護神2人がいない状況で先発マウンドに立つ桜井俊貴。交流戦からここまで、先発ローテーションを守り、気迫あふれる投球で安定した成績を収め、5勝(うち先発で4勝)を挙げている。山口俊が離脱している現在、菅野と並んで軸となって投げてもらいたいピッチャーだ。

首脳陣は最低でも7回、できれば完投を目指して投げてもらいたいと思っていたはずだ。

そして、2回までに味方が6得点。みんな完投を狙ってほしいと思っていたはずだ。

ところが、3回表、先頭打者であるピッチャーの寺島にストレートの四球、続く1番廣岡に2ランを浴びて6-2とされてしまう。しかも、続く青木にもヒットを打たれて、またノーアウト2塁。

まさか、昨日の逆パターンなんてことはないよね?

こんな思いが頭をよぎった巨人ファンも少なくないと思う。

桜井はこの後、後続を断ってこの後は失点を許さなかったけれど、6回までに107球を投げちゃったので、交替させられてしまった。

寺島へのストレートの四球には理由がある(と思う)

3回表、先頭の寺島へのストレートの四球、僕も見ていて、「それはダメでしょ」って思わず口に出してしまった。僕と同様にこの四球からの失点で今日の桜井の評価を下げているファンも多いのではないかと思う。

でも、試合を観ている中で、寺島へのストレートの四球は単なる「やべっ、ストライク入らない、やっちまった」の四球ではないと思うようになった。

2回終わって6-0、この時点でベンチは「できれば完投、悪くても7回投げてほしい」と思ったはず。

当え然桜井本人も完投を強く意識し、実際に完投するためのピッチングに切り替えたのではないだろうか?

桜井が今年、先発ローテーションに入れたのは、その投げっぷりだ。先の回を考えずに、キレのいい球を強気にどんどん投げ込むスタイルが結果につながり、安定感のあるピッチングにつながっていた。

桜井が先発ローテーションで投げるのは実質的に今年が初めてで、プロ入り以来、1軍での完投経験もない。

要はいつもは「行けるところまで飛ばしていく」スタイルだったのだけれど、6点もらったから「完投を意識してペース配分して投げる」という試みをしたのだと思う。

でも、桜井はいつもトップギアで投げてきたものだから、ギアの下げ方が分からない。寺島に少し抜いて投げようと思ったら、ボールが高めに抜けてストライクがはいらなくなってしまった。

中途半端にギアを下げた状態で、訳が分からないうちに、廣岡、青木に打たれてしまったというのが真相なのではないかと思う。

でも、この後トップギアに入れなおして、山田哲人をライトフライ、バレンティンをショートゴロ併殺に仕留めたのだから、ここを評価すべきではないだろうか?

つまり、完投を意識して、中途半端になった投球スタイルを、元に戻して6回まで投げ切った。と考えれば評価してもいいのではないかと思う。

桜井には、どこかでギアの調整を覚えてもらって完投してもらいたいものだ。

ジャビッ党が選ぶこの日のMVP

MVP・・・坂本勇人&桜井俊貴

1回裏、亀井がアウトになった直後のストレートを狙ってライトスタンドに放り込んだ坂本勇人。この一撃がスワローズの星に動揺を与えたことは間違いない。残り試合から考えても、40本は十分に狙える。

まだ巨人では小久保裕紀しか右打者でシーズン40本塁打を打った選手がいないので、坂本にはぜひ、小久保を超えてほしい。

桜井は今日は完投できなかったけれど、今シーズン中には完投あるいは完封を見てみたい。

ヤクルト戦の勝ち越しは決めたけれど、3タテ食らわせて、勢いづけて広島に乗り込みたいものだね。
明日も勝つぞ!ジャイアンツ!

試合レポート
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1975年、ジャイアンツの歴史上、唯一の最下位だった年に生まれる。
同学年の選手は高橋由伸、上原浩治、高橋尚成、井端弘和、岡島秀樹など。

生まれてからの最初の記憶が、祖父の家のテレビで観た王さんの756号という巨人ファン。1989年の近鉄との日本シリーズ、3連敗からの逆転日本一を疑わず、それが実現したことから、本格的にジャイアンツにのめり込む。

高校時代から東京ドームに通い始め、1994年には東京ドームでアルバイトをし、日本シリーズでは長嶋茂雄監督の胴上げを生で観る

大学時代に某スポーツ解析ソフトウェア会社にアルバイトとして働き始め、そのまま入職。野球とラグビーのデータ入力と解析を担当した。

2008年には年間およそ50試合ほど、東京ドーム、神宮、横浜などで観戦したが、仕事の都合上、現在は日テレG+での観戦やネット観戦が多い。

夢は東京ドームの年間シートを購入して、毎試合生観戦すること。

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