ジャイアンツの新外国人野手を獲得! 「ベイビー・シャーク」ヘラルド・パーラってどんな選手?

ストーブリーグ

読売ジャイアンツが新外国人野手の獲得を発表した。ナショナルズからFAになっていたヘラルド・パーラ外野手だ。いったいどんな選手で、2020年シーズンはどんな活躍をしてくれるのだろうか?

ワールドチャンピオンチームのスーパーサブ

ナショナルズと言えば、今年メジャーリーグでワイルドカードからワールドシリーズ制覇を成し遂げたチャンピオンチーム。ワールドチャンピオンチームから日本一を目指す巨人にやってきたのだから、「頼もしい助っ人」と言えるかもしれない。

ヘラルド・パーラのプロフィール

Gerardo Parra/出身:ベネズエラ/生年月日:1987年5月6日(2020シーズンは33歳)/左投左打/身長:180cm/体重:95kg/愛称:エル・ヨロ「あなたは一度だけ生きている」という意味

2004年アリゾナ・ダイヤモンドバックスと契約してプロ入り。2009年メジャーデビュー。2014年7月ミルウォーキー・ブルワーズに移籍、2015年7月ボルチモア・オリオールズに移籍、2016年~2018年コロラド・ロッキーズで活躍。2019年サンフランシスコ・ジャイアンツとマイナー契約からメジャー契約を結ぶも5月にFA、その後ワシントン・ナショナルズとメジャー契約。ポストシーズンも7試合に途中出場し、ワールドシリーズ初制覇に貢献。

2009年、2013年のWBCでベネズエラ代表。オリオールズ時代の2015年8月12日には岩隈のノーヒッターの最後の打者になったという因縁もある。

背番号は2009年には9番だったけれど、それ以降は18→8→28→18→8→88と下1ケタがいずれも「8」を着けている。読売ジャイアンツではナショナルズ時代と同じ88になるみたいだ。

どのくらい活躍するか?適正打順は?

チーム試合打席安打本塁打打点盗塁打率
2009Dバックス1204911325605.290
2010133393953301.261
201114149313084615.292
201213342010573615.273
2013156663161104810.268
20141044401056305.259
2014ブルワーズ46134333104.268
20151003511069319.328
2015オリオールズ55238535205.237
2016ロッキーズ102381937396.253
201711542512110712.309
201814244311465311.284
2019ジャイアンツ309717162.198
2019ナショナルズ89204478426.250
通算1466518313128852296.276

成績を見ると、メジャー通算1312安打放っている現役メジャーリーガーだ。けれど、「バリバリ」かというとちょっと疑問符が付く。

確かに2017年にキャリアハイとなる打率と打点を残していて、2018年の成績も悪くない。けれども今シーズンはマイナー契約でスタートし、ナショナルズ移籍後も控え選手としての出場が多かった。

年齢も来年は33を迎え、メジャーリーグ的にはピークは過ぎてしまった選手という扱いだと思う。肉体的なピークは、出場試合数が多く、盗塁数がキャリアハイだった2011年~2013年の頃だ。巨人が150万ドル(約1億6000万円)で契約できたというのも、パーラ側は来季メジャー契約の目途が立たなかったからだと思う。

3割30本みたいな過度な期待は持たない方がいいだろう。

ただ、これまで巨人が獲得してきた数多くの外国人助っ人野手と比べて、パーラは長打力がないというのが大きく違う。かといってアベレージヒッターというわけでもないのだけれど、ホームラン狙いでブリブリ振り回す選手とりは結果が出せるのではないかと思う。

YouTubeなどで映像をみてみると、インコースは強そう。日本のインコース攻めにも対応できそうな気がする。

問題はアウトコースに逃げる変化球への対応だろう。右投手のシンカーやチェンジアップ。そして左投手の逃げていくスライダー。このあたりに対応できれば、驚くほど打ってくれるかもしれない。

左投手は苦手そうなので、陽岱鋼との併用が現実的かもしれない。

打順で言うと5番はちょっと荷が重いかもしれない。6番7番あたりが適正で、1番でもありだと思う。

ジャビッ党が予想するヘラルド・パーラの2020年成績。
120試合 .275 15本 盗塁10

あんまり大きな期待を持つと、ダメだったときがっかりしちゃうので、こんなもんかなと思う。イメージとしては1994年に巨人で活躍したダン・グラッデンの左バージョンくらいな感じ。

去年の丸のFA移籍の時もそうだけれど、低めに数字を見積もっておけば、予想を上回った時に嬉しいしね。

ベイビーシャークがスタンドを盛り上げる!

予想した数字だと、ヘラルド・パーラは助っ人外国人としてはちょっと物足りないかもしれない。

でも、彼には「シャーク・ダンス」という武器がある。

パーラは2019シーズンに入場曲を『Baby Shark』という子ども向けの曲にして、スタンドがものすごい盛り上がった。ポストシーズンのナショナルズの快進撃とともに球場では「シャーク・ダンス」も流行したみたいだ。

ジャイアンツファンは早くも東京ドームでこのシャークダンスを楽しみたいと盛り上がっている。ちなみに西武の森友哉が2019シーズンの登場曲に採用している。

このスタンドを巻き込む力は、パーラの後押しになるはずだ。

彼の2020シーズンの活躍を期待したい。

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1975年、ジャイアンツの歴史上、唯一の最下位だった年に生まれる。
同学年の選手は高橋由伸、上原浩治、高橋尚成、井端弘和、岡島秀樹など。

生まれてからの最初の記憶が、祖父の家のテレビで観た王さんの756号という巨人ファン。1989年の近鉄との日本シリーズ、3連敗からの逆転日本一を疑わず、それが実現したことから、本格的にジャイアンツにのめり込む。

高校時代から東京ドームに通い始め、1994年には東京ドームでアルバイトをし、日本シリーズでは長嶋茂雄監督の胴上げを生で観る

大学時代に某スポーツ解析ソフトウェア会社にアルバイトとして働き始め、そのまま入職。野球とラグビーのデータ入力と解析を担当した。

2008年には年間およそ50試合ほど、東京ドーム、神宮、横浜などで観戦したが、仕事の都合上、現在は日テレG+での観戦やネット観戦が多い。

夢は東京ドームの年間シートを購入して、毎試合生観戦すること。

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