ジャイアンツ春季キャンプも第4クール(沖縄第2クール)が終わり、2月23日からはいよいよオープン戦が始まる。
そんななかで、松原聖弥、和田恋の2人が2軍降格となり、1軍に昇格した北村拓己と石川慎吾が宮崎から合流した。
イースタンのタイトルホルダーにも厳しい現実
昨シーズン、イースタン・リーグでホームラン・打点の2冠王だった和田と、最多安打の松原の2人はジャビッ党もかなり期待していた。開幕スタメンを勝ち取れれば、かなり面白いと思っていたのだけれど、1軍はそうそう甘いもんじゃない。沖縄に来てから実戦で結果を出せなかったのだから、宮崎行きは致し方ないことだ。
原監督いわく、開幕スタメン争いは3月14日がリミットということだから、2人が開幕までに1軍に戻るのはかなり厳しいだろう。
しかし、2軍でしっかりと結果を出し続けていれば、必ず1軍に呼ばれる時が来るはずだから、それまでに実力を磨き続けてほしい。
石川慎吾のターゲットは陽岱鋼
2018年はイースタン・リーグの首位打者を獲得し、オフの秋季キャンプでは野手キャプテンを務めた石川慎吾。今年の春季キャンプでは1軍VS2軍の紅白戦でいきなりホームランをかっ飛ばすなど、ファンの期待値は高い。
同じ右の中距離打者ということで、レギュラー獲得のための当面のライバルは陽岱鋼ということになるだろう。
北海道日本ハムファイターズ時代もチームメイトだったが、陽は1軍のスター選手で石川は1軍と2軍を行ったり来たり。石川は陽を相当意識していると思う。
石川にとって日ハム時代は届かなかった存在かもしれないけれど、今は違う。
昨年のイースタンで打撃は確実性を上げたし、オフの肉体改造でパワーアップしたことで、パンチ力もついた。
バッティングでは陽と互角に渡り合える実力があるのではないかと思う。
いや、打てる時と打てないときの波が激しい陽よりは、石川の方が使い続ければ数字はいいかもしれない。
実績と身体能力では陽の方が上かもしれないが、石川には若さと持ち前の明るさがある。
積極的にチームを盛り上げて、まずはベンチから外せない存在になってほしい。
北村拓己のターゲットは山本泰寛
2017年のドラフト会議で、ジャイアンツが指名した投手は鍬原拓也ただ1人、2位と3位は捕手の岸田と大城。4位以下は全員野手で、高校生の8位湯浅以外は、大学・社会人出身の即戦力野手だった。
そのなかで、4位指名をされていたのが北村拓己だ。5位の田中俊太、6位の若林晃弘には若干遅れをとったが、入団前に野手で期待値がもっとも高かったのが北村だ。
スピードや小技で勝負する左打の田中俊やスイッチヒッター若林に比べて、ずんぐり体系の北村は、中距離ヒッターとして打ってナンボの右投げ右打ちの内野手だ。守備要員や代走要員としては1軍に残ることはまずできない。
守備位置とタイプ的には、中島がライバルになるのかもしれないけれど、1軍実績ゼロの北村では代打要員としても勝負にならない。なかなか厳しい戦いが待っている。
北村は当面のターゲットは山本泰寛にするとよいだろう。
山本の現在のポジションは、坂本のバックアップ要員。
本職はサードだが、北村も内野はどこでも守れる。
オープン戦で数少ないチャンスをものにするには、とにかく打ちまくるしかない。
巨人は外国人枠がまだ流動的なだけに、外国人野手が1人となった場合は、1軍に残れるチャンスはあるはずだ。
今回1軍に昇格してきた石川、北村、そしてこれまで結果を出してきている田中俊、大城、立岡、吉川大、山本あたりが1軍のボーダーラインだろう。
もちろん、2軍落ちした和田、松原や重信も虎視眈々と1軍返り咲きを狙っている。
若い選手たちは結果を残し続けて、高いレベルでポジション争いをしてほしいものだ。
コメント
[…] 春季キャンプ中に石川慎吾、北村拓己が巨人沖縄1軍キャンプに合流。彼らの当面のライバルは誰だ!?で石川慎吾の当面のターゲットは陽岱鋼と書いたのだけれど、その陽岱鋼を差し置い […]