接戦に弱い原因はベンチ。不可解な由伸采配にコーチは助言をすべき!

由伸監督 巨人を語る

交流戦を5割で乗り切れればとおもったのだけれど最終戦を千葉ロッテ戦をサヨナラ負けで落としたジャイアンツ。借金3の状態でリーグ戦再開ということになった。それにしても、このところ首をかしげる由伸監督の采配が多いような気がする。

高橋由伸監督とは同学年なので、応援したいし、あまり批判することは避けたいのだけれど、どうしても納得できない采配がいくつかあるので紹介したい。

なぜもっと抗議しないのか

ストライク、ボールの判定は覆らないのだけれど、勝負のかかった場面では監督は抗議に出て行くべきだ。

勝ちにこだわる姿勢や、選手を擁護する姿勢を見せることで、チームを鼓舞することができる。

6月8日 ライオンズ戦 9回裏 2アウト2、3塁 岡本和真の見逃し三振

明らかにボール。判定後の岡本の口元や表情を見ても自信をもって「ボール」と見送っていたことがわかる。
勝負を分ける場面で、自軍の4番打者が明らかにジャッジに不満を抱いているのだから、岡本の選球眼を信じて監督としては抗議するべきだ。

6月13日 ホークス戦 7回裏 ノーアウト1塁 今村の暴投

今村-宇佐見のバッテリーで、打者は塚田。バットに当たって後ろに逸れたのに、判定は空振りで、三振。ランナーは3塁に進塁。その直後に上林にスクイズされて、決定的な4点目を奪われてしまう。

この場面で由伸監督は一応、抗議に出ている。しかし、その抗議が弱い。抗議というより、動画を見るとただ説明を聞いているだけのように見える。あきらかにバットにあたっているのだから。もっと強く抗議するべきだ。

少なくとも審判団を集めて協議させるくらいまで強く抗議するべき。退場になってっもいいくらいの場面だ。試合後のインタビューで愚痴るくらいならば、球団として正式に抗議の文書を審判団に送るべきだろう。

※【追記】オリックスが、6月22日のオリックス-ソフトバンク戦で、延長10回に中村晃の放った勝ち越し2ランを試合後に審判団が誤審だったことを認め、球団に謝罪した。これもオリックスの強い抗議があったからだ。巨人も審判団に誤審を認めさせるべきだと思う。

ファウルの瞬間クリックで拡大

きわどいプレーでなぜリクエストしないのか?

今年から導入されたビデオ判定「リクエスト」。監督の要求で1試合2回失敗するまで要求することができる。

ビデオ判定には時間がかかるため、試合進行が遅くなったり、試合の流れを途切れさせることもあるが、1つのアウトの判定が変われば勝敗に大きな影響を及ぼす。

際どいプレーには積極的に使うべき権利だ。

6月14日 ホークス戦 8回表 2アウト1、3塁 陽岱鋼のセカンドゴロ

勝っている場面だったが、終盤での追加点は勝利を引き寄せる大きな1点になる。動画で見ても際どいプレー。打った陽が納得していないし、次打者の岡本をはじめ、試合を見ている多くの人がここはリクエストの場面だろうと思ったはずだ。

なにもしなかった由伸監督の意図がまるでわからない。リクエストしようと思って、間に合わなかったとしたら、決断が遅すぎるし、プレーを見ていなかったのならば試合に集中していないと言わざるを得ない。

6月17日 マリーンズ戦 9回裏 ノーアウト1、2塁 鈴木大地のバントヒット

この場面はセーフっぽいのだけれど、セーフになってしまうとノーアウト満塁。9回裏だし、リクエストを残してもしょうがない。アウトになったらラッキーくらいでもリクエストすべきだ。

ビデオ判定の間にバッテリーを落ち着かせることもできる。

代打のカードの切り方

代打を出すタイミングとか、順番とか、「ちょっと違うんじゃない?」ということが多い。

6月2日 バファローズ戦 11回表 2アウト2塁 吉川尚の代打に阿部

延長戦で2アウトながら勝ち越しのチャンス。打順は吉川尚輝、次打者は小林。吉川尚に代打を出すのはわかる。ただ、一塁が空いている状況で、先に切り札の阿部慎之助を出せば、敬遠されるのは明らかだった。案の定慎之助は申告敬遠で、小林に代打大城を送ることになる。

延長戦の裏の守備を考えると、できることならば小林を引っ込めたくないところ。
ならば、先に代打大城のカードを切って、2アウト2塁で大城と勝負してもらう方がよかった。そのまま大城が凡退で終わっても、小林は引き続き守備に就くので、次の回でのサヨナラ負けは回避できたかもしれない。

仮に大城が歩かされたりして、小林に回ってきたら、その時は慎之助を出せばいいだけのこと。
もし、慎之助が敬遠されることを想定していなかったとしたら、試合の流れを読めていないことになる。

6月17日 マリーンズ戦 7回表 2アウト満塁 田中俊太に代打を出さず

1-0でリードして迎えた7回表、どうしても1点が欲しい場面だ。
田中俊太はジャビッ党イチ押しではあるが、打撃は下降気味。この場面は代打に大城かマギーを出すべきだったのではないだろうか?

田中俊太を信じるならば最後まで信じれば、それはそれでかまわない。
けれども、9回表2アウト1、2塁の場面では代打大城を送る。「ここで代打出すなら、さっきの場面で代打だろ」と思ってしまった。

高橋由伸監督は優柔不断?

由伸監督は、代打にしても投手交代にしても、打つ手が一手遅れるイメージが強い。
替えようか迷っている間に試合が進んでしまう、そんなことはないだろうか? リクエストすべきところでしていないということも、「由伸優柔不断説」の根拠になってしまう。

もし、監督が決断力に欠けるのであれば、村田ヘッドなり、吉村、斎藤コーチらが展開を読んで、次にどうするべきかを素早く助言すべきだろう。3年目にもなって、何をいまさらという感じだが、巨人ベンチは集中力をもって試合を進めてほしい。

ちなみに、即断即決の訓練をするには、麻雀がおすすめです。

巨人を語る
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1975年、ジャイアンツの歴史上、唯一の最下位だった年に生まれる。
同学年の選手は高橋由伸、上原浩治、高橋尚成、井端弘和、岡島秀樹など。

生まれてからの最初の記憶が、祖父の家のテレビで観た王さんの756号という巨人ファン。1989年の近鉄との日本シリーズ、3連敗からの逆転日本一を疑わず、それが実現したことから、本格的にジャイアンツにのめり込む。

高校時代から東京ドームに通い始め、1994年には東京ドームでアルバイトをし、日本シリーズでは長嶋茂雄監督の胴上げを生で観る

大学時代に某スポーツ解析ソフトウェア会社にアルバイトとして働き始め、そのまま入職。野球とラグビーのデータ入力と解析を担当した。

2008年には年間およそ50試合ほど、東京ドーム、神宮、横浜などで観戦したが、仕事の都合上、現在は日テレG+での観戦やネット観戦が多い。

夢は東京ドームの年間シートを購入して、毎試合生観戦すること。

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コメント

  1. 九州の巨人ファン より:

    コメント失礼します。管理人様の意見、成程と思います。本当にやる気を見せない監督ですね。選手はきっと呆れていると思います。3年目になるのに、ちっとも進歩しない監督、それを教育しなければならない立場の村田HCは何をやってるのか?無能と罵られても仕方がありません。いやそういう首脳陣を選んだフロントが無能だという事です。これで優勝を目指すと口では言っても選手の心に響かないと思います。

    • かめ うさぎ より:

      コメントありがとうございます。昨年の4位で村田ヘッドはじめ、コーチ陣が誰も責任を取っていないというのも不可解でしたね。
      監督にはチームがバラバラにならないようなベンチワークをお願いしたいものです。

  2. ソウジロウ より:

    そのとーり!采配が微妙で勝てる試合を落としている。1点差で負けてる試合が多いのもそのせいでは?優勝出来る力があるのに、采配のせいで優勝出来ないなんて…

    • かめ うさぎ より:

      コメントありがとうございます。1点差負けはベンチの采配によるところが大きいですよね。由伸監督は就任から一貫しているのは、「選手の能力に任せる野球」。だからキャンプでも個々の能力を上げる練習が多いんですよね。でもどのチームも選手の能力+ベンチの采配(+スコアラーなどの裏方のサポート)で勝とうとする。ジャイアンツはそのプラスアルファが少ない、場合によってはマイナスというのが現状かもしれません。

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