菅野投手がもうひとつ階段を上るためにすべき2つのこと。

9月22日に優勝を決めたジャイアンツ。
ここからは個人タイトルとCSに向けた調整になります。

主な個人タイトルでは西村投手のセーブ王くらいです。
今年はMVPもバレンティン選手にもっていかれそうですし。
今日の敗戦で菅野投手の最多勝もほぼなくなりました。

新人王レースでも小川投手に後れをとっている菅野投手。
菅野投手の今シーズンの投球内容を見てみると、ちょっと新人王は届かないかなといったところです。

菅野投手の登板内容と対戦した先発

日付対戦相手相手先発勝負イニング打者安打三振四球
9/28横浜井納3 2/321822
9/22広島久本829372
9/15広島前田527953
9/8阪神榎田7275101
9/1中日山井934752
8/25横浜国吉725450
8/18中日山井2 1/3171020
8/11広島中崎728751
8/4阪神藤浪6 1/329753
7/28中日山井721221
7/16阪神スタンリッジ419750
7/9ヤクルト八木727522
7/21阪神能見5 2/329734
6/25広島野村6311172
6/15ソフトバンクパディーヤ9357111
6/8楽天永井6 1/328673
6/11千葉ロッテ成瀬727620
5/25オリックス金子833951
5/18西武9346122
5/11横浜藤井6291161
5/4広島中崎6 2/330575
4/27ヤクルト小川624631
4/20広島中崎624153
4/13ヤクルト石川8293101
4/6中日大野830670
3/30広島久本727591

菅野投手は、勝ち星の割には、ここぞ!といところで勝てていないという印象があったのですが、
データがそれを表しています。

上の表の青文字はルーキー同志の対決。
赤文字は相手チームのエース級との対決です。

4月13日のヤクルト石川投手との対決を除いて、そのすべてで勝てていないのです。

特に先に点をあげてはいけないエース級との対戦で、ほとんど先制点を奪われているのです。

相手を意識してしまい、自分の投球ができないといったところでしょうか。

もちろんまだ1年目。そこまで望むのは酷かもしれません。
しかし、もう一段階段を上がるためには、相手投手を意識するのではなく、
相手投手に意識させるピッチャーにならなければなりません。

ではどうすればよいのか?

私は2つの点を鍛えるべきだと思っています。

ひとつは守備。

菅野投手は打球反応があまりよくありません。
今日もブランコ選手のピッチャーゴロを脚に当てて、安打にしてしまい、そこから7失点です。
また、バント処理で転んでしまうということもありました。
ピッチャーゴロとセンター前ヒットでは天と地ほども差があります。
守備に関してはきっちり鍛えて欲しいものです。

もうひとつはメンタル面です。

今日の試合、4回に1アウト1,2塁から金城選手に死球を与えてしまいました。
この死球、金城選手が肘を出して、当たりに行った感がありますが、
よけながらも肘を出した金城選手が巧かったということです。

その後の鶴岡選手のサードゴロがゲッツー崩れとなり、先制点を奪われました。
このサードゴロ、村田選手が2塁への送球したのですが、ホームゲッツーが獲れなかったのだろうか?
と見ていて思いました。
ランナーがどのくらい進んでいたかはテレビではわかりませんが、
ブランコ選手だったので、アウトにできたのではないでしょうか?
そして菅野選手もそう思っていたのかもしれません。

金城選手、鶴岡選手との打席の結果をひきずったまま、井納投手にヒットを打たれ、
結果として大量失点してしまったのは、明らかに動揺していたからです。

元阪神の金本氏がかつて護摩行をしていたのを見習えとはいいませんが、
やはりメンタルトレーニングもすすめるべきだと思います。

球に力があって、制球力もある菅野投手。
とりたてて新しい球種を覚える必要もないですし、フォームを変える必要もないと思います。
しかし、守備とメンタル、この2つは鍛え上げなければなりません。

菅野投手には来年以降も毎年2ケタ勝ってもらわなければいけない投手。
さらなる成長を期待しています。

ジャイアンツ
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1975年、ジャイアンツの歴史上、唯一の最下位だった年に生まれる。
同学年の選手は高橋由伸、上原浩治、高橋尚成、井端弘和、岡島秀樹など。

生まれてからの最初の記憶が、祖父の家のテレビで観た王さんの756号という巨人ファン。1989年の近鉄との日本シリーズ、3連敗からの逆転日本一を疑わず、それが実現したことから、本格的にジャイアンツにのめり込む。

高校時代から東京ドームに通い始め、1994年には東京ドームでアルバイトをし、日本シリーズでは長嶋茂雄監督の胴上げを生で観る

大学時代に某スポーツ解析ソフトウェア会社にアルバイトとして働き始め、そのまま入職。野球とラグビーのデータ入力と解析を担当した。

2008年には年間およそ50試合ほど、東京ドーム、神宮、横浜などで観戦したが、仕事の都合上、現在は日テレG+での観戦やネット観戦が多い。

夢は東京ドームの年間シートを購入して、毎試合生観戦すること。

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