交流戦でなかなか勝てない巨人の打開策を考えてみたら、やっぱり田中俊太だった

田中俊太 巨人を語る

交流戦に入って1勝2敗ペースで首位広島の背中がどんどん遠ざかっているジャイアンツ。4番に岡本を抜擢したり、2番に田中俊太を起用したり、オーダーをいじってみるものの、なかなか結果が伴わない。打開策はないのだろうかと考えてみた。

岡本の後ろに坂本を置くべき

6月2日、巨人軍第89代4番打者に岡本和真が座った。いきなり第一打席でホームランを放ち、その後も安定した成績を残している。よくやっていると思う。

それでも、岡本の4番はまだ早いと思う。理由は岡本の力量うんぬんではなく、今のチーム状態を考えると・・・だ。

トップバッターだった坂本を3番に戻したいまの巨人のクリーンアップは、5番打者、つまり4番岡本の後ろを打つ打者が決まっていない(※この原稿を書いてる途中で、坂本を1番に戻したという情報が入った)。
マギーだったり、亀井だったり、その日の状態や相手投手などで日替わりになっている。

歩かせてもよいという気持ちで岡本に際どいコースを投げられると、打撃を崩してしまう可能性がある。岡本の好調をキープするためにも、岡本の後ろを打つ打者が重要だ。

亀井はチャンスに強いし期待できる打者だ。けれども迫力という点では少し弱い。
今の岡本と亀井を天秤にかければ、岡本との勝負を避けるというケースが多くなるだろう。得点圏打率の低いマギーやゲレーロでも同じだ。

5番に阿部慎之助というのはありだけれど、使ったり使わなかったりでは成績も上がってこないので、後ろで岡本をバックアップする存在になりきれないと思う。

今のジャイアンツで岡本の後ろを任せられる打者は坂本勇人しかいない。このところ少し打撃を崩しているけれど、抜群の得点圏打率を誇り、右打者では球界ナンバーワンのヒットメーカー(今年で内川を超えたと思う)である坂本が岡本の後ろに構えていることが必要だ。

かつての松井秀喜ー落合博満の3、4番のようなスタイルだ。
つまり3番岡本、4番坂本である。

岡本和真

4番に上がっても自分のスイングができている岡本はよくやっていると思う

2番田中俊太で攻撃のバリエーションが広がる

坂本がDHに入った6月2日、ジャビッ党イチオシの田中俊太がついに2番セカンドで初スタメン。以降ヒットはもちろん、四球や打席での粘りなど、2番適性をいかんなく発揮し、DHのない6月5日の楽天戦ではついに吉川尚輝をスタメン落ちさせて、2番セカンドのポジョンを奪った。

このまま田中俊太は継続して2番で起用してほしい。繋ぎの2番打者として、巨人打線のキーマンになるはずだ。

今のジャイアンツ打線は得点のバリエーションが、連打による得点か、ホームランによる得点の2パターンしかない。

盗塁数は12球団で1番少ないし、エンドランも少ない、タイムリーヒットでスマートに点を取ろうとしすぎだ。
犠牲フライや内野ゴロでも点数はとれる。

今、ジャイアンツでそういう野球ができる数少ないプレーヤーが田中俊太だ。
田中俊太を使うことで、相手に嫌だなと思わせる攻撃ができるはずだ。

田中俊太

バントもできるし、四球も選べる、打席でも粘れる田中俊太は継続して使ってほしい

巨人打線はもっと四球を奪いにいけ

得点のバリエーションという意味で、四球というのは重要なファクターだ。
特に機動力のあまりなく、長打も頻繁に出ない巨人は、3連打しないと得点にならないケースが多い。交流戦に入ってからの残塁数の多さがそれを物語っている。

1イニングにヒット3本出る可能性というのは、仮に全員が打率3割だとしてもおよそ24%だ。

四球が絡むと得点する可能性が高まるのは言うまでもない。

巨人の四球数はセ・リーグで3位。決して少なくはないが広島、ヤクルトと比べると30個も少ない。

セ・リーグ球団別四球数(2018年6月6日現在)

  • 1位 ヤクルト 223個
  • 2位 広島 220個
  • 3位 巨人 194個
  • 4位 阪神 182個
  • 5位 中日 150個
  • 6位 DeNA 115個

セ・リーグ四球ランキング(2018年6月6日現在)

  • 1位 山田哲人(ヤクルト)42
  • 2位 丸佳浩(広島)41
  • 3位 バレンティン(ヤクルト)40
  • 4位 田中広輔(広島)35
  • 5位 筒香嘉智(DeNA)33
  • 6位 坂本勇人(巨人)32
    ~~~~~~~~~~~
  • 14位 岡本和真(巨人)20

打者別で見ると、山田や丸、バレンティン、筒香といった打者が上位を占める。ジャイアンツの坂本は6位の32個だ。

山田、丸、バレンティン、筒香はバッテリーからしたら「勝負したくない」という存在感や威圧感、いわゆる顔で四球が取れる打者だ。坂本もその部類に入る。

四球が20個しかない岡本はそういう意味でもまだまだだというのがわかる。

本来ならば、マギーやゲレーロが坂本よりも四球をもらっているくらいでなければいけない。でも、できていない。

存在感で四球が取れないならば、粘って四球をもぎ取るしかない。
広島の田中広輔が35個でランキング4位(打率.255、出塁率.373)。この粘りを見習うのだ。

そしてそれが最もできる巨人の打者は、やっぱり田中俊太だ。
打席数が少ないので、参考にしかならないが、田中俊太は45打席で7つの四球を選んでいる。打率は.250だが出塁率でいえば.372。ちなみに吉川尚輝の出塁率は.293だ。

田中俊太が常時出場していけば、ジャイアンツ打線は線として繋がっていくはずだ。

巨人を語る
ジャビッ党をフォローする

1975年、ジャイアンツの歴史上、唯一の最下位だった年に生まれる。
同学年の選手は高橋由伸、上原浩治、高橋尚成、井端弘和、岡島秀樹など。

生まれてからの最初の記憶が、祖父の家のテレビで観た王さんの756号という巨人ファン。1989年の近鉄との日本シリーズ、3連敗からの逆転日本一を疑わず、それが実現したことから、本格的にジャイアンツにのめり込む。

高校時代から東京ドームに通い始め、1994年には東京ドームでアルバイトをし、日本シリーズでは長嶋茂雄監督の胴上げを生で観る

大学時代に某スポーツ解析ソフトウェア会社にアルバイトとして働き始め、そのまま入職。野球とラグビーのデータ入力と解析を担当した。

2008年には年間およそ50試合ほど、東京ドーム、神宮、横浜などで観戦したが、仕事の都合上、現在は日テレG+での観戦やネット観戦が多い。

夢は東京ドームの年間シートを購入して、毎試合生観戦すること。

ジャビッ党をフォローする
ジャビッ党|巨人ファンのジャイアンツ愛に満ちた応援ブログ

コメント

  1. 大滝市蔵 より:

    首脳陣このブログを見ているかな、自分の様な素人目で見てもその通りだと思う、ゲレーロ、マギーの調子のあがるのを待っていたらペナントレースが終了します、同じ負けるのでも二軍の調子のいい若手を使って負けるならフアンも納得できる。

    • かめ うさぎ より:

      由伸監督が読んでいてくれたら嬉しいですけどね。おそらく読んでないでしょう。和田恋とか一軍でみたいですね。

タイトルとURLをコピーしました