不作と言われる今年のドラフト。巨人が1位指名するのは石川投手か?松井投手か?指名すべき選手は…

日本シリーズを週末に控えたジャイアンツですが、その前にドラフト会議が本日開かれます。

昨年のドラフトでは、2年越しの相思相愛で菅野投手を指名した巨人。
菅野投手は期待通りの活躍で、セ・リーグ優勝、CS優勝に大きく貢献しました。

他チームを見ても、パ・リーグを制した楽天の則本投手やセ・リーグ最多勝のヤクルト小川投手、
高卒ながら2ケタ勝利を挙げた阪神藤浪投手など、新人の当たり年でした。

今年のドラフトは、全体的に小粒で不作の年と言われています。
そんななかで巨人は一体誰を一位指名するのか?
近年では珍しく、まだ一位指名が決まっていないようです。
スポーツ報知では東京ガスの石川投手、九州共立大の大瀬良投手、桐光学園の松井投手、日本生命小林捕手の4人が有力と報じています。

このなかに社会人No.1投手と言われるJR東日本の吉田投手や大阪桐蔭の森捕手などが含まれていません。
巨人は誰を指名するのでしょうか?

ま、予想しても仕方のないことですし、今日の夕方には分かることですが、
巨人が「誰を指名するか」ではなく、「誰を指名すべきか」ということを考えようと思います。
ドラフト1位は競合すればくじ引き、外れれば希望の選手が獲得できません。
しかし、そこにはチームの方針、戦略が現われるのです。

巨人の補強ポイントを考えると、以下のようになります。

1.即戦力となる先発投手
3人の先発投手が2ケタ勝利を挙げたものの、3年目の澤村投手、宮國投手は伸び悩み、ローテーションを担う投手が不足していることが露呈しました。終盤に今村投手が台頭してきましたが、まだ未知数。先発のコマ不足は選手層が厚いと言われる巨人の大きなウィークポイントと言えます。
2.レギュラーを獲れる二塁手
相変わらず二塁が決まらない巨人。内野の要となる二遊間は固定したいものです。CSでは寺内選手が活躍しましたが、長いシーズンでは攻撃面で物足りなさを感じます。夏場にブレイクした中井選手もしっかりレギュラーを奪えるかは、まだ疑問です。昨年の大塁選手に続き、補強したいところです。
3.阿部選手の後継者となる捕手
捕手というのは経験が大切なポジションです。球界ナンバーワンの捕手がいるジャイアンツでは、後継者が育ちにくいという環境でもあります。しかし、捕手に関しては、他チームからの補強に頼るより、自前で育てたいところ。今、巨人では河野捕手、鬼屋敷捕手、の若手が競っています。彼らがモノになるかはまだ未知数。5年後を見据えた補強をすべきでしょう。
4.将来の中軸を担う左打者

数年前までの巨人は左打者の方が強打者が揃っていました。しかし、現在は中軸を担える左打者はベテランばかり。若手の左打者はいずれも1,2番タイプです。高橋選手や阿部選手が元気なうちに、将来の中軸を担う左打者を獲得しておきたいところです。

1,2に関しては即戦力、3,4に関しては将来を見据えての補強となります。
2の二塁手に関しては、大物内野手が今回のドラフトではいないようなので、2位以降の指名になると思いますが、少なくとも一人は指名すべきでしょう。

桐光学園の松井投手に関しては、昨年の藤浪投手のような即戦力にはなれないと言われています。
左投手はいくらいてもいいのですが、現時点では若手の今村投手、松本竜投手への刺激的存在くらいにしかなりません。
つまり4つのポイントに該当する選手ではないので、巨人が1位指名すべき選手ではないかもしれません。

即戦力先発では、石川投手か、吉田投手か、大瀬良投手かということになります。
石川投手と大瀬良投手は見たことがないので、なんとも言えませんが、石川投手は150km/hのストレートがあるらしく、
速球投手大好きな巨人好みの投手と言えます。
しかし安定感でいえば吉田投手かなという気がします。
都市対抗の試合を何試合かテレビ観戦しましたが、コントロールが良く、大くずれしない感じの投手です。
先発の4番手、5番手としてローテーションを守っていけば2ケタは勝ちそうな感じがします。

捕手では日本生命の小林捕手か、大阪桐蔭の森捕手かという2択になると思います。

小林捕手は守備力では即戦力になれるほど評価が高いようですが、バッティングに難があるようです。
現在の巨人では控えの捕手が1軍でマスクをかぶれるのは年間20試合程度です。
ましてや打撃が弱ければ出場機会も望めません。
いくら守備力が高くても、リード面での経験が積めない社会人卒の選手は阿部選手の後継としては疑問符が付きます。
大卒、社会人卒のドラ1キャッチャーということは、阿部選手に以来となります。
そこまでの評価ではないかなと思いますので、1位指名というのはどうかと思います。

森捕手は甲子園でも活躍したように打撃面でも光るものがあります。
そして野球に取り組む姿や考え方といった部分での評価が非常に高いようです。
そして左打者です。打撃面で使えるようであれば、代打などで1軍に呼ばれる日もそんなに遠くないと思います。
守備・リードは二軍でみっちり鍛え、河野捕手や鬼屋敷捕手を脅かす存在になると思います。

このように見ると、大卒・社会人の即戦力投手か、大阪桐蔭の森捕手を1位指名すべきということになります。
しかし、ドラフト戦略だけでなく、FA・トレード・外国人補強なども見据えた補強戦略となると、
ちょっと小粒な即戦力投手よりは、将来性豊かな森捕手を指名すべきです。

確かに、巨人のローテーション補強は急務です。
何しろ優勝したチームなのに、3位の広島の方が10勝投手は多かったのですから。

しかし、ドラフト以外でも投手は補強可能です。
メジャー組を注目すれば、現役続行を決めた高橋尚成投手や和田投手、松坂投手などは日本球界復帰も考えられます。
また、FA選手の動きも注目です。
西武の涌井投手はFA移籍が有力。
補償が必要となるAランク選手なので、すぐに飛びつくべきかは考えものですが、調査すべき選手ではあります。
中日の中田投手は補償のない選手なので、獲得に動いても面白いと思います。

さらに戦力外選手を見ると、川上憲伸投手が戦力外となりました。
中日に出戻りが濃厚ですが、横から強奪しても面白いかもしれません。
学生時代からのライバル高橋由伸選手と同じチームっていのもいいかなと思います。

また、外国人の獲得も調査していると思います。
日本球界の経験がある投手では故障の具合次第ですが、ケッペル投手は面白いかもしれません。

はたして、巨人は誰を一位指名するのか?
今日の夕方が楽しみです。

ジャイアンツ
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1975年、ジャイアンツの歴史上、唯一の最下位だった年に生まれる。
同学年の選手は高橋由伸、上原浩治、高橋尚成、井端弘和、岡島秀樹など。

生まれてからの最初の記憶が、祖父の家のテレビで観た王さんの756号という巨人ファン。1989年の近鉄との日本シリーズ、3連敗からの逆転日本一を疑わず、それが実現したことから、本格的にジャイアンツにのめり込む。

高校時代から東京ドームに通い始め、1994年には東京ドームでアルバイトをし、日本シリーズでは長嶋茂雄監督の胴上げを生で観る

大学時代に某スポーツ解析ソフトウェア会社にアルバイトとして働き始め、そのまま入職。野球とラグビーのデータ入力と解析を担当した。

2008年には年間およそ50試合ほど、東京ドーム、神宮、横浜などで観戦したが、仕事の都合上、現在は日テレG+での観戦やネット観戦が多い。

夢は東京ドームの年間シートを購入して、毎試合生観戦すること。

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