菅野智之投手が介助犬協会に285万円を寄付 介助犬ユーザーとバドミントンで交流も

菅野智之投手が19日、読売巨人軍の社会貢献活動「G hands」プロジェクトの一環として、那覇市の沖縄県立武道館アリーナで社会福祉法人「日本介助犬協会」に介助犬(※)育成普及のための支援金の贈呈式を行いました。

 菅野投手が介助犬への理解を深めてもらおうと続けている支援金贈呈は今年で4年目。昨季の勝利数15勝×10万円の150万円と、クライマックスシリーズでノーヒットノーランを達成した際に着用していたユニホームのチャリティーオークション落札金135万円を合わせた、計285万円の目録が、菅野投手から同協会の高柳友子専務理事に手渡されました。

 支援金の贈呈式の後、菅野投手は、介助犬「グレープ」と暮らしながら、パラバドミントンとカヌーの2種目で東京パラリンピック出場を目指す我妻進之さんとバドミントンで交流しました。

 初めに競技用車いすに試乗した菅野投手は、高柳さんや我妻さんのアドバイスを聞きながら上手に乗りこなすと、見学するファンたちからも「さすが」と声が上がっていました。

 その後、車椅子を降りて我妻さんとの5点先取マッチを行いました。「あまりバドミントンをやったことがない」と話した菅野投手でしたが、我妻さんの強烈なスマッシュに驚きの表情を浮かべながらも、運動神経を生かして好プレーを連発。3対5で敗れたものの健闘しました。

 交流を終えた菅野投手は「僕も東京五輪を目指す身なので、きょうはすごく刺激をもらいました。我妻さんの今までしてきた努力や、強い気持ちを感じました」と晴れやかな表情で話していました。

※介助犬とは
 手足に障害のある人を手助けするために特別な訓練を受けた犬です。落とした物を拾う、携帯電話を探して持って来る、着替えを手伝う等、日常生活の補助をしています。厚生労働省によると、全国で実働する介助犬は69頭(2019年1月1日現在)います。身体障害者補助犬法によって、飲食店や病院などで介助犬同伴を拒んではならないことになりましたが、同伴を拒否されることも依然として多く、介助犬に関する世間の認知度アップが課題だと言われています。

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